クラファン詐欺で儲けようとした26歳女性の悪質 1ヵ月半で約185万円を騙し取ったケースも
クラウドファンディングは、リターンがある「購入型」、リターンがない「寄付型」、分配金や株式が受け取れる「投資型」の主に3種類に分けられる。購入型は支援金で作成した商品やサービスなどをリターンとすることが多く、新しい商品などをいち早く手に入れられるメリットがある。被災地支援などに使われる寄付型は基本的にリターンがないものの、お礼の手紙などがあることも。投資型は、その名の通り投資先として機能する。
なお、All-in方式は目標金額の達成・未達成に関わらず支援金が入るが、All-or-Nothing方式は目標金額達成時のみ支援金が入るという違いがある。
クラファンで救われた人も
クラウドファンディングによって生まれたものや助けられた人は多い。たとえば、2016年11月に公開されたアニメ映画『この世界の片隅で』が、購入型クラウドファンディングで3900万円を集めて制作、公開されたことは特に有名だ。
鍵が要らず、スマホアプリからドアのロックが解除できるスマートロック「SESAME」は、クラウドファンディング上でこの商品をリターンにして人気に。8000人以上から1億1800万円以上を集め、材料費やカスタマーサポート、機能改善、開発費などの資金調達に成功している。
その他、クラウドファンディングによって、令和2年7月豪雨の災害復興プロジェクト、令和元年台風19号緊急災害支援金プロジェクト、被災した熊本の災害救助犬・警察犬訓練拠点の再興など、多くの被災者が支援を受け、助けられてきた。
矢野経済研究所の「国内クラウドファンディング市場調査」(2021年6月)によると、2020年度の国内クラウドファンディング市場規模は、新規プロジェクト支援ベースで前年度比17.6%増の1841億円にも上る。
クラウドファンディングはこのように意義ある仕組みである一方、残念ながら冒頭の事件のような詐欺被害も起きている。
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