「5代目レンジローバー」超高級SUV最新進化の全貌 デザイン、走り、機能、装備は一体どう変わったか

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インテリアも上質感にあふれる(撮影:尾形文繁)

ダッシュボードはフラットな造形で視認性がよい。シート生地は本革に加えて、抗菌性や通気性を備えたウルトラファブリック、耐久性を高めたKvadrat社製ウール混紡テキスタイルなど、人工的かつサステイナビリティーに配慮した高級素材がグレードによって選択される。LWBで選択できる3列目シートは、フルサイズの寸法を備えるとランドローバーは主張する。

史上最も静かなレンジローバーをうたうだけに、騒音対策も抜かりない。第3世代に進化したアクティブノイズキャンセレーションは、各ホイールアーチに設けた4つの集音器を利用し、13個のスピーカーに個別にノイズキャンセリング信号を送る。

また、オプションでパナソニック・ナノイーXを採用した空気清浄システムプロを選べば、においやウイルス、バクテリアをいっそう低減でき、PM2.5のフィルターも装備される。

テールゲートは上下スプリット式で、オプションのテールゲートイベントスイートを選ぶと、下側ゲートにレザークッションがおごられ、2人が車体に背を向けて優雅に座れるスペースが現れる。その上方にはスマホで操作できる照明やスピーカーも備わる。

なお、2列目シート背後のラゲッジスペースはVDA法による計測で818~857Lである。

オフロードの走破性は新型でも重視

レンジローバー伝統の優れたオフロード走破性は、新型でも重視されている。走行モードや車高を自動で調整するテレインレスポンス2は路面に合わせてサスペンション設定や駆動状況を調整し、ウェイド・センシングによりサイドミラー下部の水深を検知しつつ、深さ900mmまでの渡河走行が可能だ。

もちろんローレンジを持つトランスファーを搭載し、電子制御アクティブディファレンシャルも装着可能。エアサスペンションの車高調整機構により、最低地上高を通常時の219mmから294~295mmまで上昇させることができる。

次ページ目を引く高級バージョンの「SV」シリーズ
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