「5代目レンジローバー」超高級SUV最新進化の全貌 デザイン、走り、機能、装備は一体どう変わったか

拡大
縮小

アダプティブ・クルーズコントロールやレーンキープ・アシストをはじめとする自動運転支援システムも充実。加えてドライバーの状況を常時観察し、反応がない場合に車線を維持しながらハザードランプを点滅させて停止するドライバーコンディションレスポンスも装備される。オキュパントプロテクションアシストは、レーダーやカメラで前後の車両の動きを観察し、1.2秒以内に衝突の可能性がある場合はウィンドーやルーフ、シートを作動させて乗員を保護するシステムだ。

このほか、スマホの遠隔操作で駐車場の出し入れが可能なリモートパークアシストも備わる。

ボディーカラーは全28種が用意される。最も高価なオプション色である「アイシーホワイト(サテンフィニッシュ)」は135.2万円、さらにサンプルに合わせて特注されるカラーは価格応談となっている。

ホイール径は21~23インチがグレードにより組み合わせられるほか、20インチもオプションで用意される。

パワートレインは4種類

現時点で選べるパワートレインは4種類で、トランスミッションはすべてのモデルに8段ATが組み合わせられる。最上位機種の「P530」は、従来の5Lからダウンサイジングして4.4LとなったV8ツインスクロール・シングルターボエンジンを搭載、390kW/530ps、750Nmと強力だが、燃費は13%削減されている。

パワートレインは4種類(撮影:尾形文繁)

PHEV モデルは3L直列6気筒ガソリンエンジンと105kWのモーターの組み合わせで、パワーレベルが2種類用意される。システム最大出力は「P510e」が375kW/510ps、700Nm、「P440e」が324kW/440ps、620Nmである。最大7kWの普通充電が可能、CHAdeMOを介した急速充電にも対応する。

最も軽量なスペックのPHEVモデルであれば、CO2排出量は30g/kmに抑えられ、電動のみで100km(ともにWLTP)の走行が可能。現実的な航続距離は80kmとされる。一般的なユーザーの日々の走行距離のうち、75%を電気のみでこなせる想定だ。PHEVの販売比率は、販売期間全体を通じて15~20%を見込んでいるという。

「D300」は3L直6ディーゼルエンジンで、マイルドハイブリッド機構を組み込みつつ、221kW/300ps、650Nmを発揮する。

次ページインテリアは?
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT