40代で体調が変わった女性に知ってもらいたい事 「閉経周辺期」に現れるさまざまな症状のリアル
前述したように40歳以上は太りやすくなりますから、「これ以上太りたくない」という人は、とにかく「食生活」を変えていかなくてはなりません。
砂糖と小麦粉は食事プランから除外してください。アルコールを飲んでいいのは、ごくたまにだけ。脂肪分の少ない食品を摂取するのが望ましいです。はっきり言っておきますが、過去と同じ食生活を続けるかぎり、体重の増加は不可避です。
食事の内容にこれまでより注意を
体重をキープしたいのなら、食事の内容にこれまでより注意を払う必要があります。体重を落としたいという人は、専門家の指導のもとで食習慣の改善を行い、希望の体重を達成したあとも継続して摂取カロリーをチェックしていくことが求められます。カロリー摂取の「罪」をスポーツだけで帳消しにできる人は、残念ながらそうそういません!
しかしながら、閉経周辺期には「運動」がとても大切で、閉経後はその重要性がさらに増します。私のクリニックにも、スポーツで体を鍛えているアメリカ人の患者が何人かいますが、彼女たちは50歳を超えても、最低限のホルモン補充で調子を維持できています。体調はいつもよく、老化の速度も遅いのです。
ドイツでも、50代になっても若さを保ち、みずみずしくセクシーな新しい世代の女性がたくさんいます。いま、私たちは未曽有の時代を生きています。もはや現代の女性たちを、戦後世代やそれ以前の世代の女性たちと比べることはできません。
19世紀末の女性の平均寿命は48歳でした。19世紀末はそれほど昔のことではありません。100年のあいだに、寿命が約2倍になったのです!
生物学的にも、私たちは前の世代の女性よりもずっと若いのです。それはつまり、人生の後半を楽しむことができるという大きなアドバンテージを意味しています。
更年期において、ホルモンは敵ではありません。むしろその逆です。閉経は、生殖能力の終わりと同時に、「スーパーセクシー」の始まりを意味するのです。そうなのです。人生を心底楽しむうえで、「ホルモン」はじつは役に立つのです。
前回:「生理前に不機嫌な彼女」の身体で起きていること(1月19日配信)
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