ホンダ「新型シビック タイプR」への期待と不安 ホンダ最後の純ガソリンスポーツになるのか?

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新型シビック タイプRプロトタイプのフロントフェイス(筆者撮影)

また、中央エアインテーク奧には大型インタークーラーが設置され、フロントボンネットもエンジンの熱を外部に逃がす効果が高いエアダクト付きだ。これらにより、同モデルがベース車と比べ、出力などをより高めたエンジンを搭載することが予想される。なお、フロントバンパー下端には、空力特性を向上させるリップスポイラーも装備する。

新型シビック タイプRプロトタイプのサイドスカート部(筆者撮影)

車体のサイド部では、左右のドア下にサイドスカートをセットして、こちらも空力特性に貢献する。前後フェンダーは、ベースとなるスタンダード仕様よりもワイド化されているようで、フロントフェンダー後部には、レーシングマシンなどではお馴染みのエアダクトのような穴もあり、車体内の放熱効果を上げるとともに、サイドビューによりスポーティなフォルムを実現する。

リアセクションでは、ハッチバックゲートにウイングを設け、リアバンパー下部はカナード形状となっている。これらも、より空力を高める装備としてはお馴染みのもので、こういった装備は先代モデルと形状こそ違うが、構成パーツはほぼ同じだ。

新型シビック タイプRプロトタイプのタイヤ&ホイール(筆者撮影)

足まわりでは、タイヤに一般公道からサーキットまで対応するハイグリップモデル「ミシュラン・パイロットスポーツ4S」を採用。サイズは前後265/30-ZR19で、先代の2‪45/30-ZR20に対し、‬外径は1インチダウン、逆に幅は20mm拡大されている。また、ブレーキには、レースでも高い実績を誇り、高い制動力を誇るイタリアのブレンボ社製を装備するのも先代モデルと同様だ。キャリパーはフロントに4ポッド、リアには2ポッドを装着する。

タイプRの代名詞、ハイパワーVTEC搭載はあるのか?

新型シビック タイプRプロトタイプのマフラー(筆者撮影)

搭載するパワートレインについても現段階では不明だが、先代モデルは、スタンダード仕様が1.5L・VTECターボを搭載していたのに対し、タイプRは専用設計の2.0L・VTECターボを搭載していた。出力もスタンダード仕様が最高出力182ps/5500rpm、最大トルク24.5kgf・m/1900-5000rpmに対し、タイプRは最高出力320ps/6500rpm、最大トルク40.8kgf・m/2500-4500rpmを発揮し、大幅なパワーアップを行っている。

新型のベースとなるスタンダード仕様も、エンジンスペックは最高出力182ps/6000rpm、最大トルク24.5kgf・m/1700-4500rpmであるから、先代のベースモデルとほぼ同じだ。そう考えると、新型タイプRも先代と同等か、それ以上のエンジンスペックが与えられることが予想できる。

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