松屋銀座、消費増税を吹き飛ばす 昨年の大改装で得た、たしかな手応え
銀座に旗艦店を持つ百貨店の松屋にとって、消費税増税はどこ吹く風だったようだ。2015年2月期中間期(3~8月期)の営業利益は、前年同期比38.1%増の7億6600万円で着地。通期営業利益見通しも期初の16億円から18億円へ引き上げた。
前年同月比で売り上げを落としたのは消費増税直後の4月と、天候不順に見舞われた6月のみ。それ以外の月はすべてプラスだった。
旗艦店の銀座松屋店は昨年9月に上層階に海外高級ブランドを集積させる大改装を実施、さらに今年4月には地下の食品フロアを全面改装した。
東京初出店の高級婦人靴が牽引
一般的に百貨店は、ヤング向けフロア、シニア向けフロアなどターゲットとする顧客の年齢層ごとに各フロアを展開しており、従来の松屋銀座店もその例に漏れなかった。しかし、改装では各フロアをグレードごとに分け、特に2階部分はインポートブランドの高額品を集積させる仕掛けを施した。
テナントでは東京初出店となる高級婦人靴ブランドの「ロジェ・ヴィヴィエ」の誘致にも成功。改装後の1年間(13年9月~14年8月)の2階部分の売り上げは前年同期比44%増と急拡大した。
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