「夜の過ごし方が下手な人」が誘惑に打ち勝つ方法 飲酒やネットをだらだら続けていませんか

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途方もないプロジェクトを成功させるビジネスマンや起業家は、たいてい自分の仕事に目的意識をしっかり持っています。今日の自分の快楽に勝るような「成し遂げたいこと」があれば、人は頑張れるのです。

「衝動買い」を抑える仕組み

脳を操縦するには、モチベーションよりも「手順」の方が強力です。ヴァージニア大学のティム・ウィルソン氏とハーバード大学のダン・ギルバート氏による調査で面白いものがありました。2人は、スーパーで、買い物する前の人たちに「空腹かどうか」をたずね、買い物後に同じ人に、何を買ったか見せてもらったのです。

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すると、「空腹だ」と答えた人たちは、すぐに食べられる惣菜や明日の朝のためのシリアル、おまけ付きのジュースなど、予定にはなかったはずのものを多く買っていました。しかし、次に「買い物リスト」を書いてから入店してもらうと「空腹だ」と答えた人たちであっても予定外の買い物をほとんどしなかったのです。

つまり買い物に必要なのは、意志力ではなく、リストだったのです。必要なものを紙に書いて脳にしっかり意識させることで、自分の衝動脳をおさえることができるわけですから、仕事や時間の使い方でも同じことが言えます。

人は状況にあわせて、なんとかして自分の欲望をかなえようとします。でも、きちんと計画すれば、衝動をコントロールできます。

新年から幸福度をアップさせるには、夜の過ごし方が大きく影響し、夜の過ごし方には、仕事を終える時間と疲労度をコントロールすることが重要になるわけです。これまでと違う時間の使い方をすれば、毎日が変わり、毎日が変われば人生が変わります。ぜひ一度、タイムマネジメントについて、考えてみてください。

池田 貴将 オープンプラットフォーム代表取締役

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いけだ たかまさ / Takamasa Ikeda

リーダーシップ・行動心理学の研究者。早稲田大学卒。在学中に渡米し、世界No.1コーチと呼ばれるアンソニー・ロビンズ本人から直接指導を受け、そのノウハウを日本のビジネスシーンで活用しやすいものにアレンジ。感情と行動を生み出す心理学と、人間力を高める東洋哲学を統合した独自のメソッドが注目を浴びる。開催するセミナーはコンサルタントやビジネス作家などのプロも受講。著書に『覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰』『動きたくて眠れなくなる。』(サンクチュアリ出版)、『未来記憶』『心配するな。』(サンマーク出版)、『がんばらないほうが成功できる』(PHP研究所)などがある。

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