目の前のことに合わせない。将来を考える
――最近では地域に合ったサービスの提供も強化している。
昔は東京で売れてますと言うと、地方でも売れた。スーパーでもファッションでもそう。でも今はむしろ、地方の人はローカルのもの(を欲しがる)。物産展なんかには結構たくさんのお客さんが集まる。そばやうどんが関東と関西では味が違うというのは有名な話だが、ほかの商品だって同じような違いがたくさんある。(地域別の取り組みを)実際にやってみて、効果も出てきている。
世の中は変わるから、人口が減るならそこにチャンスがある。一番わかりやすいのは老齢化。歳をとると食べる量が減り、好みの味も変わってくる。すると加工技術や調理方法も変えなくてはならない。それと、主婦や若い人で免許を取らない人が増えている。年配の人も運転をしない。すると(郊外の)ショッピングセンターの需要がなくなる。
その代わりに生まれてきたのが宅配サービスだ。われわれが行っているセブンミール(食事宅配サービス)は、もう10年も前にやれと言った。みんな最初はブーブー文句を言って、私の耳にまで聞こえてきた。だけどやりなさい、必ず必要になるからと言った。そして今、これが伸びている。目の前のことに合わせてはダメ。将来どうなるのかを考えなければいけない。人口が減る、老齢化する、一つ一つ対応していけば多くの仕事が生まれてくる。
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