足が電気で動く、夢の"脱車椅子"技術

電気刺激の強さで歩幅を調整

スイスのEPFL技術研究所によると、切断されたラットの脊髄に電気刺激を加えることで、麻痺したラットが無意識に障害物も超えて歩くようになった。ヒトへの臨床実験は、近くの病院に新たに導入した歩行用施設で2015年行われる。歩くことができなくなった、脊髄損傷患者に希望をもたらすかもしれない。詳しくみていこう。

電気刺激で歩くことが可能に

この研究用のラットは麻痺しているが、電気的な刺激をその切断された脊髄に適用することで、無意識ながら今は再び歩くことができる。

スイスのEPFL技術研究所の研究者らは、この研究は来年のヒトに対する応用への道を切り開いたと語る。

共同研究者であるグレゴアール・クールティーヌ氏によると、柔軟な電極をげっ歯類の脊髄に移植し電流の刺激を与え、神経伝達物質を調整する薬剤を併用した。

「実験を行ったラットは、脊髄が完全に切断され脳と脊髄の情報交換が全く行われておらず、このために完全に麻痺していました。運動を可能にするために2つのことを行いました。1つは薬理的多剤併用療法で、2つめが切断された脊髄の背側面への電気的な刺激です」(クールティーヌ氏)。

次ページ電気刺激で個体ラットの歩幅を調整
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • 賃金・生涯給料ランキング
  • 赤木智弘のゲーム一刀両断
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
かんぽ まさかの10月営業再開<br>日本郵政グループの不適切判断

日本郵便本社が発した「10月からかんぽ営業を段階的に再開」との緊急指示に、現場は大混乱。乗り換え勧奨禁止などの再発防止策、7月末に実施を発表した全件調査、特定事案調査にも大きな問題を残したままだ。拙速な営業再開の裏には何が。