発見!オウム社会の道具イノベーション <動画>一つの技を習得するだけでなく発展
欧州の科学者チームが行った研究で、ある種の鳥における道具使用の学習が初めて証明された。ロールモデルの動作を観察することにより、シロビタイムジオウムの群れは棒を使い、鳥かごを通してナッツをつつくことを学習した。
さらに何羽かの鳥は自ら素晴らしい道具作り技術を発達させ、研究者たちは、鳥類にも道具使用の社会的伝達が存在していることを確信するに至った。詳細を見ていこう。
道具を自作
シロビタイムジオウムのキウィは空腹で、ナッツをつかむためならどんなものでも使う。道具の自作もいとわない。
キウィは、鳥類における道具使用の社会的伝達を初めて証明してみせたシロビタイムジオウムの群れの一員である。
ウィーン大学の研究者、アリス・アウェルスペルグ博士と共同でこの現象の研究を行ったオックスフォード大学アレックス・カツェルニク教授はそう述べる。
カツェルニク教授は、「全てはアウェルスペルグ博士が雄鳥のフィガロが餌を取り出したのを見た時、偶然に始まった」と言う。「地面に適当な棒が見つからなかった時、彼は鳥小屋の木の梁の端を実際にかじって鳥小屋をうまく壊し、目標とするところに届くような破片を切り出し、自分で棒を作りました。これは複雑性において一段階上の行動です」。