まず「勤務する会社としてどうなのか?」ですが、大手企業よりも会社として行っている事業そのものと経営トップである創業者や経営陣との距離感が近いことから、事業内容そのものと、経営陣の考え方に対する共感は必須条件だと思います。
大手企業であれば経営陣と直接話をしたことがないという方もいるでしょうし、また事業内容よりも、どんな仕事をするのかという「業種でなく職種」で選んでいる方も少なくはないと思います。
しかし、ことベンチャー企業となると、経営陣と一従業員の距離が近いがゆえに、真摯に検討するべき事項だと思います。そして、決まった業務範囲だけをやればいいわけではないケースも多いので、やはり展開しているビジネスそのものが好きであり、自分としても会社を大きくしたいという気持ちを持って積極的な貢献ができることが大事になってきます。
当然、事業の将来性については確実なことはわからないと思いますが、自分も苦労して事業を「育てている感覚」や、自分が「世の中に対して売り出していく」ことを、大手企業より直接的に感じることができ、またそのように行動する必要もあるからこそ、事業そのものが好きか否か、またはその将来性を自分として信じられるか否かが重要な要素になります。
一般的に大手企業よりは激務である一方で、待遇は劣る可能性が想定されますので、その場合に心の支えになるのは、仕事のやりがい以外にも、展開している事業と経営陣の目指す方向への共感です。
経営陣への共感については、彼ら彼女らがイコール会社の所有者(株主)であったり、会社の方向性や雰囲気作りにも大きな影響を及ぼす確率が高いだけでなく、毎日顔を合わせ、密接に仕事をすることになるでしょうから、創業メンバーや経営陣の考え方や方針に対する共感ができないと、当然、仕事がやりづらい。決して大きくはない会社でチームワークやスピード感にも影響を及ぼすおそれもあります。
また、経営陣と一緒に頑張りたい、自分が支えたい、と思えるか否かもモチベーションを維持するうえで重要です。そして、転職候補者がこの「価値観を共有できる人か否か」は会社サイドとしても面接でしっかり見極めようとするでしょう。
余談ですが、経営陣が一枚岩か否かを過去の経歴や入社経緯、質問を通じて確認してみる、というのも手です。経営陣同士のイザコザで崩壊する会社もまれにありますので、念のため。
一緒に働くメンバーも吟味する
また、長時間(会社にもよりますが、おそらく週末も)一緒に働くであろう主要メンバーがどんな人たちなのかを、面接を通じてお互いに吟味することも重要になってきます。
ちなみに私自身は大学卒業直後からベンチャー企業を2社経験しています。やはり就職時にアプローチする会社を選ぶ最初の大きな基準のひとつは、「事業内容や事業領域が自分として懸けるに値すると考えられるか否か」でした。具体的には、今後の会社だけでなく自分自身の成長を考えた際に、「日本初で世界に打って出る可能性があるか否か」という基準で選んだのを覚えています。
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