吉本興業が「アートと地方創生」で打ち出す新機軸 沖縄「やんばるアートフェスティバル」の本気度

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やんばるの森をイメージしたYAF CRAFT MARKET(メイン会場:大宜味村立旧塩屋小学校)。多種多様なやんばるアート作品の展示販売も行われている (筆者撮影)

47都道府県に所属お笑い芸人を移住させ、それぞれの地域と密着した活動によって地方創生に寄与する「あなたの街に住みますプロジェクト」。吉本興業が、2011年から開始し、これまでに数多くの実績を積み上げてきた。同時に自治体との関係も生まれ、市区町村との包括連携協定を数多く結んでいる。2021年12月17日には沖縄県の大宜味村(おおぎみそん)と新たな包括連携協定を締結した。

今回の協定の意味合いがほかと異なるのは、2017年より大宜味村と共催してきた「やんばるアートフェスティバル」の実績を、さらに村と吉本興業全体で深めていくことにある。

アートフェスを次のステップへ

沖縄県大宜味村。沖縄北部に位置し、那覇から90キロメートル、自動車で約1時間半離れた場所にある。会場は、自然豊かなのどかな土地で、メイン会場は大宜味村立旧塩屋小学校の校舎を利用している。教室が塩屋港に面しているのが特徴で、海と山が織り成す絶景をつねにみることができる。

大宜味村立旧塩屋小学校で行われた包括協定調印式。塩屋湾をバックに記者会見に応じる大宜味村と吉本興業の関係者。中央で協定書を手にするのは宮城功光村長(左)と吉本興業ホールディングス・大﨑洋会長 (写真:吉本興業)

そこで行われた包括協定調印式には、大宜味村・宮城功光村長と吉本興業ホールディングス・大﨑洋会長が出席。宮城村長は「大宜味村に来るとお笑い芸人がいる、アートがあるとなればいい。村の施設を活用できるイベントをこれからもっと開催していきたい」と挨拶した。

式典後に個別取材に応じた大﨑会長は「これまで『やんばるアートフェスティバル』を続けてきて、地元の方々からやってよかった、楽しみにしている、もっと違う形でも参加したいとおっしゃっていただくようになりました。地元の声を受けて、より連携を深め、次のステップに進んでいこうということです」。さらに同村との連携を拡大していくことを宣言した。

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