6年目の沖縄映画祭が占う吉本興業の"脱皮" 地元への浸透に手応え、課題は発信力の向上
もはや沖縄の春の風物詩といってもよいだろう。3月20日から24日まで開かれる「第6回 沖縄国際映画祭」。「Laugh & Peace」をテーマに、映画をはじめとしたさまざまなエンターテインメントイベントが催される。
今年は「島ぜんぶでお~きなこと!」をコンセプトに掲げ、沖縄全域を映画祭の会場とした。北谷町や沖縄市、浦添市などを地域会場とするほか、那覇市のメイン通りである国際通りでもレッドカーペットのイベントを開く。さらに、映画祭期間中だけでなく、「離島リアル脱出ゲーム」やパネル展の開催、地域連携イベントなど、映画祭のブランドやノウハウを生かしたイベントを年間を通じて実施する。
この映画祭は、多くの映像関係者が集まるカンヌ映画祭の雰囲気に魅了された吉本興業の大崎洋社長の「日本やアジアから関係者を集めて、年に一度、ビール片手にゴム草履と短パンでワイワイ言えるような場を作りたい」という思いから始まった。
映画の上映だけでなく、お笑いライブやファッションイベント、ビジネスマッチングなども開催され、どちらかといえば「祭り」「文化交流」の色彩が濃い。昨年は42.2万人の来場者を動員。地元・沖縄でも「テレビでしか見られないお笑いタレントを間近で見られる」と、若者を中心に好評を博している。
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