上野双子パンダ誕生から半年ぐんぐん成長の記録 母の後を追って「外の世界」も少しずつ体験

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それに伴い、シャオシャオの体に緑色のラインを塗った。基本的に無人となる夜の様子を録画映像で確認する際や、監視カメラの映像を確認する際に、シャオシャオとレイレイをはっきり識別するためだ。

緑色のラインは、誕生後の数日間もシャオシャオに塗られていたが、シンシンが舐めるなどして、すぐ消えた。今回は塗り直しているので、ずっとついている。ラインは、動物用の無害なマーカーで塗られており、母子ともに気にする様子はない。上野動物園によると、公開後も塗るかは未定だ。

人工乳が変わった

双子はすくすく成長している。10月には、おぼつかないながらも、四肢で歩けるようになった。目はどれほど見えているか、はっきりしなかったが、10月25日に保育室でシャオシャオが職員を目で追った。レイレイも同様の反応を示した。そのため、2頭ともしっかり見えるようになってきたと職員は判断した。

双子は母乳を飲んでおり、必要に応じて、職員が人工乳を与えてサポートしている。人工乳は当初、人間の赤ちゃん用の粉ミルクとペット用の粉ミルクを混ぜたものだった(参照:『双子パンダが飲む「混ぜて使う人工乳」意外な中身』)。だが9月からは、お腹にやさしいなどの理由で森乳サンワールドの「パンダミルク-10」を飲んでいる。少しずつ慣らして、9月下旬に完全に「パンダミルク-10」に切り替えた。

ミルクを飲むシャオシャオ。2021年12月20日撮影(写真:公益財団法人東京動物園協会提供)

シンシンの真似をしているのか、竹やパンダ団子をくわえることもあるが、のみ込んではいない。乳歯は、レイレイが11月1日、シャオシャオが11月8日に生えそろったことを職員が確認した。排泄は当初、自力でできなかったので、シンシンが肛門付近を舐めて促していたが、レイレイが10月27日、シャオシャオが11月1日に初めて自力で排便した。

2頭とも健康状態は良好で、体重も順調に増えている。かつては1頭ずつバケツに入れて体重を量ったこともある(参照:『パンダは暑がり「産室22度」で過ごす双子の成長記』)。体重は11月20日の測定でシャオシャオ10.5kg、レイレイ10kgといずれも10kgに達し、職員が抱え上げる際、ひと苦労するようになった。抱き上げるのは、移動や身体検査など必要なときに限っている。

体長は、鼻先からしっぽの付け根までメジャーを当てて測る。最後に計測したのは11月30日で、その後は計測できていない。双子が活発に動き回るためだ。押さえつけるなどして、無理に測ることはしない。

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