もはや日産の象徴に!「ノート」発売1年通信簿 全車e-POWER採用という決断、その評価と結果

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派生車種として、より上質感を高めたノート オーラ。価格は261万300円~295万7900円(写真:日産自動車)

以上の見方から考察すれば、新型ノートの販売は順調であり、日産の販売を牽引する小型ハッチバック車であり続けていると評価できるだろう。

そのうえで、2021年8月には、派生車種として「ノート オーラ」が新発売となった。これは、新型ノートの車体幅を若干広げ、3ナンバー車として上級車種の価値を与えたものだ。美しさと、考え抜かれた機能性を両立させて少し先の未来を見せる、上質にこだわった小型ハッチバック車だと日産は位置づける。

スポーティなスタイリングが印象的なオーラNIAMO。価格は、2WDのみで286万9900円(写真:日産自動車)

発売に際しては、走行性能にこだわったNISMO(ニスモ=ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)仕様も同時発売された。そのオーラNISMOは、単に高性能な走行を追求しただけでなく、上質に高速運転を楽しめる新たな価値観を備えた車種といえる。たとえるなら、メルセデス・ベンツAMGのような価値観だ。

日本カー・オブ・ザ・イヤー獲得、今年の顔に

そして11月には、新型ノートの総計として9412台という年内最高の販売台数を記録した(執筆時点で12月の集計は未定)。

ノートの前後スタイリング(写真:日産自動車)

年間を通して販売台数の大きな増減のない堅調な推移であり、それはまた販売店舗数の規模からすればトヨタ勢と遜色ない実績で、なおかつノート オーラという新たな戦力強化を1年たたないうちに行った。しかも、グッドデザイン賞や自動車アセスメントでの5スター、さらには日本カー・オブ・ザ・イヤーなどを受賞するなど、この1年間、新型ノートは数々の高評価を手に入れた。

新型ノートは、日産を象徴するといって過言ではない中核車種への成長と実績を残したといえるのではないか。

御堀 直嗣 モータージャーナリスト

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みほり なおつぐ / Naotsugu Mihori

1955年、東京都生まれ。玉川大学工学部卒業。大学卒業後はレースでも活躍し、その後フリーのモータージャーナリストに。現在、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員を務める。日本EVクラブ副代表としてEVや環境・エネルギー分野に詳しい。趣味は、読書と、週1回の乗馬。

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