不倫しながら婚活を続ける女性たちの痛い言い分 別れて「大切な時間を失ったこと」に気付く…

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不倫に決別できたからこそ新しいスタートが切れた。不倫しながら、“誰かいい人がいたら“と婚活をしていても、出会えなければ不倫相手のところに戻っていく。これは、結婚してくれない彼と付き合っている女性も同じで、寂しさを埋めてくれる相手がいるから、新しい出会いに本気にならない。

 私は、こうした女性が面談に来るといつも言っている。

「結婚から一番遠い場所にいるのは、彼氏のいない女性ではないんですよ。結婚を言い出さない相手と付き合っている女性なの」

 あゆみは続けた。

「私ももう37歳になって、待ったなし。時間はムダにできない。独身を装った妻子持ちと恋愛しているひまはないし、ただ恋愛を楽しみたい、結婚は考えていないという男性と恋愛している時間もない。結婚をしたいと思っている男性に出会って、1年くらいのうちに結婚を決めたいんです」

意味ない時間を費やしたことを激しく後悔

かつて私の相談所にいた女性なのだが、31歳から4年半、社内不倫をして35歳になった。大学時代の仲の良かった友達が次々結婚し、子どもを授かって家族を築いていく姿を見て、35歳の誕生日をフックにして、不倫に自ら終止符を打った。

お見合い婚活を本気でやって、半年後に夫なる男性に出会い、成婚退会をしていった。そんな彼女が成婚退会していくときに、しみじみとこんなことを言っていた。

「私は、なぜあんな意味のない時間に4年半も費やしてしまったのかって、今は思います。つくづく自分がバカだったなって」

彼女の場合は、相手が10歳上の既婚者だと最初からわかっていたのに、一緒のプロジェクトチームで仕事をしているうちに、彼を好きになってしまった。そして、不倫関係がスタートした。

「そのときはまだ31歳だし、少しの間なら不倫しても私には時間があると思っていたんですよね。私の1人暮らしの家でのデートがもっぱら多かったから、彼はお金も使わない。でも、10歳下の女とエッチできる。今思えば、本当に都合のいい存在でした」

好きになってしまうと、常識や理屈よりも気持ちが優先されてしまう。道徳や倫理よりも、恋人を手放したくない気持ちが勝ってしまう。

この女性の話をあゆみにしながら、私は言った。

「過ぎてしまった時間を後悔しても仕方がない。これから婚活をして、結婚できる人に出会っていきましょう。そして結婚して、子どもが生まれてファミリーを築いたときに、不倫で使った2年半がいい人生勉強だったと思えるようになるといいですね」

過去の事実を変えることはできない。ただ、過去の事実の見え方は、そのとき自分がどんなところに立っているかで、変えることができる。 “あの失敗が糧になった“と思えるようにするためには、これから、自らの手で幸せを手に入れていくしかないのだ。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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