不倫しながら婚活を続ける女性たちの痛い言い分 別れて「大切な時間を失ったこと」に気付く…

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これは既婚者にだまされるときにありがちな話なのだが、会社の名刺をもらうと、それで男性を信用してしまう女性が多い。

まさゆきは、西日本に本社がある大手メーカーの社員で、関東にあった子会社に出向していた。

「パーティのときには年が、私の2つ下だったのに、実は私よりも2つ上だというのも後でわかったんです。ウソをつくのが彼の人間性なのだから、そこで判断をすればよかったのに、あのときの私は彼に夢中でした」

調理道具や調味料が揃っていなかった

既婚者と疑わなかったのは、彼が単身赴任者で、彼のマンションに出入りすることができたからだ。あゆみも地方出身者で、大学で上京してからずっと1人暮らしをしていた。付き合いが始まってからは、お互いの家を行き来するようになった。

「彼は家では自炊をしていないようで、冷蔵庫には飲み物くらいしか入っていなかった。調理道具や調味料が揃っていなかったので、週末は私の家で過ごすことがほとんどでした」

しかし、付き合うようになって1カ月を過ぎた頃から、彼が独身であることに違和感を覚えるようになった。自分の家には呼びたがらず、あゆみの家にばかり行きたがるのも引っかかっていたことの1つだ。

「あと、彼の携帯ってポップアップ表示がオフになっていたんです」

実は、あゆみの友達が婚活アプリで知り合った男性と食事に行き、彼が携帯をテーブルの上に置いたまま席を立った際、携帯が震えて受信したLINEがポップアップされた。

「そこに『パパ、帰りにアイス買ってきて』って文字が出たっていうんですね。それで、席に戻ってきた彼に『お子さんからLINEが入ってますよ』って言って、結婚していたことがバレたという話を聞いたことがあって。だから、逆に表示できないようにしているのが、おかしいなって思ったんですよね」

そして、久しぶりにまさゆきの家に行ったとき、彼が近所のコンビニに買い物に行っている隙に、棚にまとめて置かれていた葉書や封書や紙類の束を1つひとつをチェックしてみたのだという。

「そのなかに給与明細が入っていて、家族手当が支給されていたんです」

これは絶対に結婚していると思い、買い物から帰ってきた彼を問いただした。するとギクリとした顔をして、「なんでそんなことを言うんだよ」と、しどろもどろで言い返してきた。そこでまた食い下がり、「携帯のポップアップがオフなっている」ことや、「今、たまたま見つけた給与明細に、家族手当が支給されていたのを見てしまった」ことを告げた。

すると、まさゆきは、観念したように言った。

「ごめん。だますつもりはなかったんだけれど、つい言いそびれちゃって。でも、こっちに来てから妻との関係がすっかり冷え切っちゃって。それでまだ気は早いかと思ったんだけれど、婚活パーティに参加したんだ。時間はかかるかもしれないけれど、離婚を視野に入れて話し合いをしている最中なんだよ」

「そのほかに、ウソをついていることはないの?」

鬼の形相で問い詰めると、実は年齢もあゆみよりも2歳年上だということを白状したという。ここまで話すと、あゆみは私に言った。

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