財布でバレる!「お金が貯まらない人」の悪習慣 「たしかに周りに多い!」あなたは大丈夫?

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「ポイントカード」や「クーポン」などは、「お得に」買い物や食事ができるイメージがあり、上手に使いこなせば「節約」の味方になるという面も、もちろんあると思います。

ところが、それと同時に、「ポイント3倍デーだから、もうひとつ買おうか」「割引期間が明日までだから行こうか」という心理になって、「不要な消費」をしてしまうリスクもあります。

そればかりではありません。いま述べたように、「ポイントカードだらけ」の財布には、「所持金の管理がしにくくなる」「人にマイナスのイメージを与える」といった思わぬデメリットさえ潜んでいるのです。

目先の「ポイント」や「割引」だけを考えて、「目に見えないコスト」に対する意識が低いと、気づかないうちに損をすることにつながるのです。

「お金が貯まる人」の財布は「シンプル」

財布の中に入れるものは、4種類までにすることを、ぼくはおすすめします。たとえば、「現金」「クレジットカード」「身分証」「交通系ICカード」などです。

日用品や食料品など、毎月一定額以上を同じ店で買うような場合で、「コスト」を「リターン」が上回るなら、ポイントカードなどを持ってもいいかもしれません。もちろんポイントカードそのものを全否定しているわけでは当然ありません。

ただぼくが言いたいのは、ポイントカードには「目に見えにくいデメリット」も多く、「お金が貯まらない人」に限って、財布の中がポイントカードだらけだったりする、そこにいろいろな悪習慣が潜んでいる、ということを言いたいのです。

ぼくがこれまで見てきた限り、「お金持ちの人の財布」は、現金とキャッシュカードとクレジットカードと身分証明書だけの、シンプルなものが大半です。

ただ、たくさんの現金が必要になることのあるお金持ちの人が、『少年ジャンプ』くらい大きい財布を使っているのを見たことがあります。でも、たとえ容量が大きくても、中身はシンプルなのが特徴です。

「ポイントカードだらけの財布」を見直せば、気持ちがスッキリするだけでなく、「お金が貯まらない」要因となる悪習慣を断ち切ることができるはずです。

それが、「お金が貯まる人」にある、確実な、そして最初の大きな第一歩になる、ぼくはいろいろな人を見てきた実体験から、そう確信しています。

さんきゅう倉田 お笑い芸人、ファイナンシャルプランナー

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さんきゅう くらた / Thankyoukurata

1985年、神奈川県生まれ。大学卒業後、東京国税局を経て、吉本興業で芸人になる。好きな言葉は「増税」。

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