「遊んで学び友達作って稼ぐ」コミュニティの秘密 「宇宙とロボットの時代」はライフシフトが肝だ

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有給や産休を増やすよりも、「子どもがいても働ける環境を作る」ということが大切で、実は、そのほうが喜ぶ女性も多いのではないかと思っています。選択肢がいろいろあることが大事ですね。

家族のような会社でも「成果主義」

弊社では、子どもがいながら働く人がほとんどで、会議にも子どもを連れてくるのが普通ですし、みんなでお互いの子どもを見ていました。「子どもが熱を出して会議に出られません」と言われても、普段見ていますから、「いいよ、お大事にしてくださいね」とみんなが思えます。

みんな仲はよく、家族のような会社ですが、成果主義でもあります。「私はこれをやる」と言った仕事を、きちんとやってくれればいいんです。自分の責任の範囲を、無理はしない範囲できちんと全うするなら、リモートでも、海外にいても構わないというスタンスでいます。

男性のロールモデルを作ってもいいですね。育児中の男性も多いので、いま、男性だけの子連れ座談会をやろうと企画中です。

朝5時に起きて、午前中に仕事を終え、午後は子どもと遊んでいるという男性がけっこう多いですね。もちろん仕事があれば午後も動いてくれますが、早起きすれば、十分スケジューリングできます。「時間をお金で買う」と考えて、家事代行に外注している旦那さんもいます。これも1つのロールモデルでしょう。

大企業も、少しは感覚は変わったかもしれませんが、やはり、海外に比べて、日本は、リモートになって効率が良くなったという人が少ない状況です。これまで成果以外のことで評価されてもきましたから、これからの時代、変わらなければいけません。

(構成 泉美木蘭)

井口 恵 Kanatta代表取締役社長

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いぐち めぐみ / Megumi Iguchi

2010年横浜国立大学経営学部卒。監査法人やファッション業界での経験を経て、2016年に株式会社Kanattaを創業。「ジェンダー平等の実現に貢献する」ことをミッションに、男性主体のドローン業界および宇宙業界で、「ドローンジョプラス」「コスモ女子」の2つの女性コミュニティを運営し、女性の活躍の場を提供している。

〈コスモ女子〉https://cosmos-girl.com/

宇宙業界で活躍したい女性中心の宇宙コミュニティ。宇宙業界で働くための基礎知識を学ぶ勉強会や、宇宙の楽しさ、可能性をより多くの人に発信するためのイベントを毎月開催している。文系かつ宇宙初心者だったところから宇宙業界に転職したメンバーも多数在籍中。

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