決算書読み解いてわかる「しまむらの商売」の裏側 ファーストリテイリングと比較して見えたこと
慣れないうちは数字の羅列にしか見えない「決算書」。現実のビジネスとつながるとき、読み解くことががぜん面白くなってきます。「あの会社の強みは?」「どんな戦略?」「儲けの仕組みはどうなっている?」……。新刊『見るだけで「儲かるビジネスモデル」までわかる 決算書の比較図鑑』を上梓した矢部謙介氏が、決算書の直観的な読み解き方を指南します。今回は、二大アパレル小売業の「ファーストリテイリングvs.しまむら」を比較してみましょう。
※決算書(正式には財務諸表)=B/S(Balance Sheet=貸借対照表)、P/L(Profit and Loss Statement=損益計算書)などの総称
原価率や有形固定資産の違いに注目!
“ファストファッション”と呼ばれるカジュアルで低価格の衣料品販売を手がける「しまむら」と「ファーストリテイリング(以下、FR)」ですが、2社の決算書の姿はかなり異なります(図1)。
(※外部配信先では図をすべて閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)
■図1
これらの決算書(財務諸表)を見るときのポイントは、4つあります。
●しまむらの決算書の特徴は?
●FRの原価率が低く、販管費率が高い理由とは?
●FRの有形固定資産が少ないのはなぜか?
●しまむらの負債が少ない理由とは?
●FRの原価率が低く、販管費率が高い理由とは?
●FRの有形固定資産が少ないのはなぜか?
●しまむらの負債が少ない理由とは?
それぞれの項目について見ていきましょう。
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