「仕事にSNSは必要か」と悩む前に知るべきこと 有利に働く人と働かない人にはある違いがある

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最初から「自分にとってプラスになる」と考えるのではなく、自分のなかで活用することのメリットとデメリットを考え、活用するか否かを考える。そのうえで、活用するのであればそういったツールとどういった付き合い方をするかを、自分のなかで考えれば良いのです。

例えば、情報収集の手段として位置付けるとか、友人知人との連絡手段として位置付けるなどですね。

何か自分にとってプラスになるという発想を捨て、それでも活用したければ活用する。そうするなかで転職などにとってプラスの効果があればラッキー。その程度の心構えで良いのかもしれません。

私がSNSをやらない理由「メリットがない」

ちなみに私自身はSNSの類はまったくやっていませんし、興味もありません。サービス開始時に、そのサービスの本質やビジネスモデルなどを研究するために使ってみることはしますが、それ以上でもそれ以下でもありません。

それは、自分のなかでやることのメリットとデメリットを考えた際に、そこに時間を割くことにメリットがないという判断を、自分のなかでしているからです。

そもそも論として、自分のプライベートをさらしたくなかったり、人様に自慢できるような魅力的で充実したプライベートではなかったり、他人のプライベートに興味がなかったりというのもあります。

だからといって、活用している人が時間の無駄をしているというつもりはまったくありません。個人の価値観に基づいて、活用の是非や付き合い方を決めれば良いだけの話だからです。

社会人だからやらなければいけないとか、やってはいけないとか、友人がみんなやっているから自分もやるとか、ではいけません。何より、前述のとおり「自分にプラスをもたらしてくれる魔法の杖」だと期待して活用するようではいけません。

転職したいのであれば、転職ができるように自身の職業人としての本質的な価値を磨き上げる。友人を作りたい、著名人と知り合いになりたいのであれば、それに見合った人物にまずは自身がなる。

ツールはあくまでもツール。人生における補助的な位置づけであり、本質ではありません。そういったツールに惑わされるのではなく、まずは自分自身を磨き上げる。それが人生において一番大切なことです。

MKさんがそういったツールや世間の声に惑わされず、まずは本質を磨き上げることで、今以上に魅力的な大人になれることを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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