日産ノートが並み居る競合車の頂点に立てた理由 日本カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022選出の裏側
このモデルの中から、自動車メディアを中心に構成された実行委員会が選任した60名の選考委員が第1次審査として10台のモデル(10ベストカー)を選出。この10ベストカーの中から最終選考が行われ、最も高い点数を獲得したモデルがイヤーカーとなる。ちなみに10ベストカーは一次審査を突破した……ということだけではなく、これはこれで立派な章典である事を忘れてはいけない。こう考えるとわかりやすいと思うが、10ベストカーに選出された時点で90点、残りの10点の部分をどのように配点するかが最終選考会と言うわけだ。
筆者は2016年から選考委員を務めている。選考委員の経歴はさまざまだが、筆者は自動車メーカーのエンジニア出身と言うこともあり、ニューモデル開発における“産みの苦しみ”をよーく知っている。そのため全てのモデルに満点(10点)を入れたいのだが、採点にはルールがある。
2・最も高く評価した1台に“必ず”10点を入れる
3・残りの15点を4台に配点(ただし9点以下)
次点はGR86/BRZ、ヴェゼル
その最終結果がこれである
2・GR86/スバルBRZ 264点
3・ホンダ ヴェゼル 227点
4・三菱アウトランダーPHEV 206点
5・VWゴルフシリーズ 168点
6・トヨタMIRAI 104点
7・シボレー コルベット 81点
8・メルセデスベンツCクラス 51点
9・トヨタ ランドクルーザー 45 点
10・BMW4シリーズ 19点
ノート開発を担当した日産自動車 第1製品開発部 第二プロジェクト統括グループ 車両開発主管 渡邊明規雄氏は、「感動で頭が真っ白です」と言いながらもその喜びについて次のように語った。
「新型ノートは『日本市場における弊社のコアモデル』、『ニッサン・インテリジェント・モビリティを象徴するクルマの1つ』、そして『新生日産を代表するクルマの1つ』として、全社一丸となって開発をしてまいりました。
進化したe-POWER そして e-POWER 4WD、そして走る楽しさ、それから快適性、安全性が大幅に向上した新型プラットフォーム、そして先進の安全運転支援技術、これらのベース技術をもとに各バリエーションでユニークな技術を搭載、幅広いお客さまにご満足いただける、もしくは期待を超えられるそういうクルマに仕立てられたと、われわれは自負しております」
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