ディズニー動画配信、「ローカル作品」強化の真意 ウォルト・ディズニー・ジャパンの社長を直撃
日本のユーザーの「相棒」になりたい
――日本でディズニープラスがローンチして1年半経ちました。これまでの手応えや日本の視聴者の特徴などは見えてきましたか。
ユーザーからは非常にいい反応をもらっている。私たちは日本市場を重視しており、その意味で(うまくいくかどうか)つねにプレッシャーを感じている。
日本のユーザーはテレビに費やす時間が長いという特徴がある。そのため、(スマートテレビやゲーム機のような)コネクティッドデバイス経由での加入などが効果的だ。さらに特徴的なのは、「アナと雪の女王」など人気作品を何度も見る傾向があることだ。
――現在の会員数は非公開ですが、その数に満足しているのでしょうか。
私たちのチームは不断の努力を続けているし、勇気をもらえるような成果が出ている。ただ、動画配信サービスはまだ始まったばかりだ。日本のマーケットとともに成長したいと思っている。
私たちのコンテンツはいまや、いつでも、どこでも視聴してもらえる。iPadでもスマートフォンでもいい。最近ではカフェやレストランで食事をしながら動画を見ている人も多い。そういった形で、ディズニープラスは日本のユーザーにつねに持ち歩いてもらえる「相棒」になりたい。
動画配信サービスは「まだ始まったばかり」と話したが、日本でのディズニーの始まりは映画「白雪姫」を持ち込んだ70年前。そして、いま私たちは「動画配信」という新しい技術でコンテンツを提供しているわけだが、ストーリーやコンテンツをユーザーへ届けることは変わらない。
コンテンツを届けることこそが、私たちのビジネスの核心だと思っている。
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