あの声は誰?朝ドラ「ナレーション」の凄い語り手 「記憶に残る語り」を振り返る
『エール』(2020年度前期)
低音イケボにうっとり
昭和という激動の時代に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田正孝)と妻・音(二階堂ふみ)の物語。語りは津田健次郎。
「“この声で毎朝起こされたい”という女性が続出しましたね。低音イケボで聞かせてくるという、朝ドラでは珍しいパターン。登場人物に寄り添うようなナレーションもよかったです」(田幸さん)
『半分、青い。』(2018年度前期)
トリッキーな遊びがいろいろ
「いちばんトリッキーなことをやっていたかも」と田幸さんが挙げたのが、ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロイン鈴愛(永野芽郁)を描いた今作。
「鈴愛が胎児のときから始まって、ナレーションも鈴愛の声。亡くなった祖母役の風吹ジュンさんの語りも、ときどき遺影がしゃべったり、おじいちゃんが亡くなったら祖父役の中村雅俊さんとナレーションで掛け合うなど、随所に遊びが」
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