人からの相談に「提案や助言」が全く必要ない訳 相手の「思考整理」を手伝うだけがむしろいい

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ポイント3つ目:押しつけ禁止

プロの思考整理術は、本人が望まないところに強引に連れていくのが目的ではなく、望むところにいってもらうためのスキルです。だから望むものはなにかをイメージするのは重要なのですが、なかには「何が理想かわかりません」という人もいます。

今、目の前の問題を解決するので手いっぱいで、「理想とか考えてる場合じゃない」というような人の場合。

そのときは「仮に、こんな風になったらうれしいんじゃないかな?」と相手の状況を想像しつつ、誘い水を出してもいいでしょう。それが積み石になって何かをひらめくこともあれば、捨て石になって「いえ、自分が望んでるのはそうじゃなくて」となるかもしれません。

ただし、あくまでも「相手が望んでいること」であって、「自分が望んでいること」を混ぜてしまわないように。

上司が部下に対して、「もう少し仕事に積極的になれたらいいと思わない?」のように投げかけたら、誘導になってしまいます。誘導すると、相手は思考整理をできないまま終わるので、誘い水は慎重に出しましょう。

和仁 達也 ワニマネジメントコンサルティング代表取締役

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わに たつや / Tatsuya Wani

1972年生まれ。経営者のビジョンと金銭面の成功を支援するビジョナリーパートナー。(株)ワニマネジメントコンサルティング代表取締役。年間報酬3000万円を軽く超え、独立系コンサルタントの間で、「ロールモデル」として慕われる存在。高額報酬で長期契約が続く「パートナー型」コンサルティングを学びたいコンサルタントや士業が殺到し、そのノウハウを数千人に伝えてきた。2015年1月には、一般社団法人日本キャッシュフローコーチ協会を設立し、代表理事に就任。著書に『〈決定版〉年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書』『プロの思考整理術』(ともにかんき出版)他多数。

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