実は警戒心が強い「サメ」が人を襲う意外な理由 海の危険生物に遭遇した場合の対処法を解説
続いては、シガテラ毒、パリトキシンを持つ魚を紹介します
シガテラ毒は、正式にはシガトキシンという毒で、渦鞭毛藻という藻類がつくる毒素がもとになっています。渦鞭毛藻のついた海藻をウニや小魚が食べ、それらを大きな魚が食べることで体内に毒がたまります。あたたかい地域にすむ肉食の魚がシガテラ毒をもつことが多いです。
人間が食べたときの症状はさまざまで、吐き気や腹痛、下痢などのほかに、口や手足がしびれることもあります。
シガテラ毒をもつバラフエダイとロウニンアジの特徴は次のとおりです。
パリトキシンは、イワスナギンチャクがつくる毒で、これを食べた魚の体内に毒がたまります。
筋肉の細胞をこわす作用があるため、人間が食べると、しばらくたってからはげしい筋肉痛に襲われ、その後、呼吸困難や不整脈、腎障害などを起こして死んでしまうことがあります。毒の強さはフグ毒の数十倍もあり、自然界の毒の中では、最も強い部類に入ります。
パリトキシンをもつ魚は、アオブダイやソウシハギがいます。
毒はなくても食べると危険な魚も
毒ではないけれど、食べると危険な魚もいます。
また魚による食中毒には、寄生虫が原因となるものもあります。とくにアニサキスという寄生虫によるアニサキス症は、よく知られており、はげしい腹痛などの症状が出ます。アニサキスはアレルギーを起こすこともあり、アナフィラキシーショックに陥ることもあります。
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