時間ないと嘆く人がわかってない「80:20の法則」 すべての作業が平等に重要なわけではない

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時間管理においても同じことがいえます。人生において最も重要な瞬間は、不意に、思いがけないタイミングでやってきます。

長女が生まれたばかりのころ、いくら寝かしつけても眠らないので疲れ切ってしまった妻から赤ん坊を預かり、夜が明けるまで自分の書斎で抱いてあやしていたのを私はよく覚えています。

仕事を中断し、抱っこする腕が痺れて痛くなるのを意識しながら見た夜明けに、大きな感動を覚えた記憶は私の人生の宝のうちの1つです。

人生には可能性の扉を開く時間が膨大にある

この出来事において、幼かった娘が眠らず、誰かが面倒をみなければいけないのは選択の余地のない、語弊のある言い方をすると「強いられた」状況です。

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しかし私も妻も、それを能動的に選択して引き受けています。時間管理の原則からみると、私たちは自由を行使しているといっていいのです。

その結果として、不意にやってくる幸せな時間は、選択の結果やってきた恩恵といっていいものです。しかしそれは、もし私が「子どもの面倒を強いられるのは嫌だ」と、別の選択肢を選んでいたら得られなかったものでもあります。

人生にはこうした可能性の扉を開く時間が膨大にあります。誰かの誘いに応じて旅行に行く、気になる映画を観る、忙しい時間を縫うようにして本を1冊読む。そうした選択の先に何があるのかは確定的に言えません。

しかし、みなさんはすでに「この方向に向けて行動を重ねると、自分の人生にとって重要な何かが起こりそう」と感じていると思います。

時間管理を通して能動的な時間を生み出していくのは、結果の見えない無駄だと思えるものをすべて削ぎ落とし、重要に思えるものだけを選択することではありません。目標に向けた具体的な行動と同程度に、可能性に向けて開かれた時間の使い方を確保するのが重要なのです。

原則:何が重要かはあらかじめ予想できない。そこで、方向性を見誤らないように注意しつつ、時間の使い方は可能性に開かれているように意識する
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