海外あるある?オバちゃん駅員との仁義なき戦い 楽しいけど、疲れることもある外国での鉄道旅

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おばちゃん駅員は妙に怒りっぽい人も多い。2015年11月、ルーマニア・ブラショヴ駅で切符を購入した際、うっかり乗車日を間違えてしまった。仕方がないので再び列に並んで買いなおすことに。自分の番が来たときに英語で「すみません、日付を間違えました。私が悪いのです。すいません」と言った。

すると彼女は怒り心頭で「私は悪くない、全くあなたが悪い!」と言い放った。私は何度も「あなたは悪くない。私が悪い。すみません」を繰り返したが、彼女の腹の虫をおさめられなかった。今から考えると慇懃無礼だったのかもしれない。

駅窓口でおばちゃん駅員とお客さんがバトルしているシーンも頻繁に見かける。このような時は絶対にその列に並んではいけない。クロアチア・スプリット駅でやむを得ずお客さんとバトルしている列に並んだことがある。

予想通り、おばちゃん駅員は先のお客さんへの怒りパワーを私にも向けてきた。何とか切符は購入できたものの、何とも言えない疲れを感じた。地元民におばちゃん駅員の感想を聞くと「私も嫌いだ」とか「ストレスに感じる」はたまた「彼女らは給料が安いから仕方がない」という答えもあった。

冒頭で述べたとおり、今はインターネットで切符を購入するため、おばちゃん駅員に接する機会はめっきり減った。もう少し経つと彼女らが持つ「妙な人間臭さ」を懐かしく思うのだろうか。

個性豊かな切符の数々

当たり前の話だが、鉄道がある国には鉄道会社が存在する。鉄道会社が違えば発行される切符のレイアウトも違ってくるものだ。同じように見える切符でも、よく見ると「違い」があり、その「違い」を見つけるという行為自体が間違い探しみたいで妙に楽しい。

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今まで見てきた切符の中で最も形が整っているのがドイツ鉄道だ。2015年に購入した切符を観察してみる。レイアウトはヨーロッパでよく見られる横長タイプで、上質の紙を使っているせいか厚みがある。文字は高性能の機械で印字されているようで、くっきりしており見やすい。

ドイツの隣国、ポーランド鉄道の切符はドイツと似ているが少し違う。切符のサイズはドイツ鉄道よりも一回り小さく、国内線は国際線の3分の2ほどだ。

紙の厚さは比較的薄く、簡単に折れるのでポケットに入れやすい。興味深いのは万年筆のような青地で印字された文字で、まるでタイプライターで打ったような文字レイアウトだ。私が観察しているポーランド鉄道の切符は2011年のもの。その時はおばちゃん駅員が操作する切符発行機から「ピピピ、ガーガー」というとてつもない音を出したものだ。

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