グレタさんで注目、「飛び恥」が鉄道に追い風

夜行列車復活に補助金、欧州各国の危機感

世界経済フォーラム(WEF)参加のため、チューリヒに列車で到着したグレタ・トゥーンベリさん。「気候のための学校ストライキ」と書いたプラカードを掲げている=2019年1月(写真:EPA=時事)

ヨーロッパを中心として、最近頻繁にメディアで取り沙汰される環境問題。とりわけ二酸化炭素排出量増加に対して、ヨーロッパの多くの国は危機感を募らせている。

そんな中、2019年9月23日にアメリカのニューヨークで開かれた気候変動サミットにおいて、今や連日メディアをにぎわすスウェーデンの若き環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんが、集まった各国政府首脳らに対し、改善が進まない環境問題に対して厳しい口調で非難したことが世間の注目を集めた。グレタさんは、12月13日までスペインのマドリードで開かれている第25回気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)でも演説し、地球温暖化対策の加速を訴えている。

環境対策で鉄道に補助金

彼女の行動は立派であると賞賛する声もある反面、16歳の少女が各国要人を相手に厳しく糾弾する、学校を休んで抗議のストライキを行う、という話題性を利用しようとする大人たちへの疑念の声もないわけではない。

とはいえ、現実問題として環境破壊に歯止めがかかっていないという紛れもない事実があるので、各国政府としては彼女の声を完全に無視するわけにはいかない。また、個人ができる範囲の中で少しずつ行動を起こしていくことについても、否定すべきことではない。

こうした一連の動きに対して、ヨーロッパ各国は具体的な行動を見せ始めている。

オランダ運輸省運輸国務長官のスティーチェ・ファン・フェルトホーフェン氏は10月11日、3年前の2016年12月に廃止されたオランダ国内への国際夜行列車を今年12月15日の冬ダイヤ改正から復活させるため、財政的な支援として670万ユーロの補助金を供出すると発表した。

列車はオーストリア鉄道とオランダ鉄道の2社が運行し、アムステルダムを起点としてミュンヘンとウィーンとの間を結ぶことがアナウンスされている。

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