零式人機には足がないが、コックピットに座った操縦者は足も動かしていた。零式人機の腰に当たる部分の動作を行うのだという。よく見ると操縦者が履いているブーツは市販のスキー靴だ。「ありものの組み合わせで造りました」と、人機一体・開発部スタッフの中村太一氏が笑う。
実演を食い入るように見つめていた日本信号の徳渕良孝常勤監査役に感想を聞いてみたら、「私も操縦席に座って動かしてみたいなあ」という返事が返ってきた。子供の頃に思い描いていたロボットの操縦が今、目の前で実現しているのだ。
現在のモデルは「完成度でいえば8合目」(中村氏)。とはいえ、残りの2合は困難を極めそうだ。まだ鉄道の現場における作業を行ったことはないため、人間のように繊細で複雑な作業ができるかは未知数だ。また、屋外での作業ともなれば防水、防塵対策を施す必要がある。そもそも、零式人機は高所作業を行う重機として開発されており、実用化の際には軌陸車などの作業用車両に搭載されることになるが、車両に載せて作業するには今のモデルはやや大きすぎる。
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