ゾゾタウン、送料を小口「有料化」する意味

アパレル通販の革命児が方針修正

ゾゾタウンでは10月から、3000円未満の買い物は有料に、即日配送は無料にする

スタートトゥデイが、アパレル通販サイト「ZOZO TOWN(ゾゾタウン)」の商品の配送料金について、これまでの方針を修正した。

現在の料金体系は、通常配送なら全品送料は無料だ。ただし、商品が最短で注文当日に届く即日配送に限って、500円をとる。これを10月1日以降は、配送方法を問わず、購入金額が3000円以上の場合は”無料”、3000円未満の場合は”350円”へと、一律変更する。

「ただで商品が届くと思うんじゃねえよ。お前みたいな感謝のないやつは二度と注文しなくていいわ」――。

過去、ゾゾタウンの配送料をめぐっては、一悶着があった。従前の料金体系は、1万円以下の注文は送料一律399円、1万円を超えると送料無料、というものだった。しかし、12年10月、とあるユーザーがツイッターで、ゾゾタウンの配送料の高さを批判。そのつぶやきを見たスタートトゥデイの前澤友作社長が、上記のようにツイッター上で反論したことで、批判が殺到する。前澤社長が陳謝し、同年11月から全品送料無料に転換した経緯がある。

3000円未満の買い物は送料350円

今回の配送料変更には、二つの側面がある。一つは、従来無料だった3000円未満の少額注文の配送が、有料になること。スタートトゥデイの荷造運賃コストは2014年4~6月期、前年同期比2億円増の10億円に膨らんだ。商品の販売額(取扱高)対比でも、3.3%から3.7%へと、負担率が0.4ポイント上昇している。出荷単価が下落傾向にあるからだ。

ネット通販を巡る環境は激変している。ヤマト運輸や佐川急便などの大手宅配業者は、ドライバー不足による人件費高騰や燃料費の高騰を受け、配送料の値上げに動いている。スタートトゥデイが現在取引しているヤマト運輸から値上げを要求されたかは不明。が、コスト増の要因となっている少額注文の配送料の上昇分を、ユーザーに一部転嫁することで、自社の負担を抑えようと考えてもおかしくない。ある意味、大口と小口で配送料の有無を線引きしていた、過去に戻る動きとも言える。

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