月商1億円超、軽トラ用アウトドア部品ヒットの訳

設立4年で急成長、ヒントはラーメン屋の駐車場

ハードカーゴのアイテムを装着したホンダ「N-VAN」(筆者撮影)

そこでつてを頼り、昔から腕のよさに定評がある東大阪の町工場を生産拠点とする。ほかにも、物流や販売ルート、製品プロモーションなど、さまざまな独自のアイデアを盛り込んで、2017年に立ち上げたブランドがハードカーゴだ。

今後の展開について

軽トラのパーツで成功した同ブランドは、2021年6月から対象車種を商用軽バンにまで広げ、新たな展開を図っている。商用軽バンも仕事に使う人が多い地方では、同じく身近な存在なだけに、ブランドのコンセプトが十分応用できる。

ハードカーゴのアイテムを装着したスズキ「エブリイ」(筆者撮影)

今回の展示会では、ホンダ「N-VAN」とスズキ「エブリイ」のデモカーを持ち込み、自社製品のアピールを行った。製品例では、まずルーフに荷物を積載できる「ハードカーゴキャリア」。軽トラ向け製品と同様に、堅牢さとデザイン性に優れるスチール製で、パウダーコートを施すことで傷などにも強い。脚立など仕事用の長尺物はもちろん、キャンプ用品なども積める汎用性の高さが魅力だ。また、リアゲートに取り付けてキャリアのアクセスを向上する「ラダー」も用意し、ワイルドなスタイルも演出する。加えて、収納式のサイドオーニングやルームテントなど、キャンプにも対応したパーツも揃える。

商用軽バンは近年、軽キャンピングカーのベース車両としても注目されているだけに、うまく市場に認知されれば、同ブランド製品の需要がさらに伸びる可能性は十分にある。そのため同社では、例えばアウトドア系の有名ユーチューバーとのコラボなど、ブランド訴求に向けたプロモーションを積極的に行っていくという。

依然として盛況なアウトドアブームの中、「軽トラや商用軽バンが身近」という、地方ならではの特色を活かした新興ブランドが、今後どのような躍進を見せてくれるのか。今後の動向がとても興味深い。

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