ECBの追加緩和観測で一段のユーロ安へ

4日の欧州中央銀行理事会に注目

4日のECB理事会を控え、ドラギ総裁(右)の発言に注目が集まる(写真:EU提供)

ECB(欧州中央銀行)の追加緩和観測が高まるなか、ユーロ安トレンドが一段と鮮明になっている。

今年のユーロ/ドル相場は5月ECB理事会での金融政策据え置きを受けて一時1ユーロ=1.3995ドルまで上昇したものの、同記者会見でドラギ総裁が追加緩和を示唆したことから下落基調に転じており、7月下旬以降はドル高の進行も相まって1.31まで急落した。

「需要押し上げの必要」に言及したドラギ総裁

今後のユーロ相場を見る上では、ECBの追加緩和の可能性が焦点となる。8月23日のECBのドラギ総裁のジャクソンホールでの講演を受け、市場ではECBの追加緩和期待が高まっているためだ。

ドラギ総裁は「需要サイドについて、金融政策が中心的な役割を果たすことが可能であり、果たすべきである」と述べた。

ECBはドイツ連銀からの伝統を引き継ぐ形で(少なくとも表面上は)物価安定のみに焦点を置いた金融政策の運営を行ってきたが、ECB総裁が「総需要を押し上げる必要がある」と発言したのはおそらく今回が初めてであり、これは大きな転換点である。

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