「昭和のスターの記念館」閉鎖が全国で相次ぐ理由 地域に愛されているかも存続のカギに

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今年8月には、北海道函館市にある『北島三郎記念館』も地元の一部メディアで閉館が報じられたが……。

函館を代表する金森赤レンガ倉庫エリアにある『北島三郎記念館』。再開時期は未定(写真:週刊女性PRIME)

「建物の老朽化のため9月から休館中ですが、閉館ではございません。施設の点検が終わり次第、再オープン予定です」(記念館担当者)

さまざまな要因で閉館や休館が相次ぐ有名人の記念館。閉館してしまうところと続くところの差を、久恒さんはマニアの視点でこう分析する。

いちばんは地域の方に愛されているかどうかでしょう。観光地にある記念館は営利目的のケースも多いので、集客が落ちて赤字になってしまうと閉館してしまいやすい。

一方で出身地などにあり、自治体などの理解を得て、町全体で盛り上げているところは存続しやすい印象です。福岡県にある『北九州市立松本清張記念館』は、松本先生の担当編集者だった方が館長をされていることもあり、床もピカピカに磨かれているなど愛情をとても感じます」

オンライン記念館として再オープン

『坂本九思い出記念館』の担当者もこう語る。

「うちは営利を目的にしていた施設ではありません。北海道で社会福祉活動に力を注いでいた坂本さんの功績を紹介するためにつくったこともあり、閉館は考えておりません」

一方、北海道小樽市にあった『石原裕次郎記念館』は入場者の減少や建物の老朽化のため2017年に閉館。その後、オンライン記念館として再オープンするなど、新しい試みも始まっている。

石原裕次郎記念館(写真:週刊女性PRIME)

「小樽や『石原裕次郎の軌跡展』で展示された遺品の一部や出演作品、発売したレコードの年表が無料で見られます。オンラインショップでは新作も随時発売されており、小樽の記念館よりもグッズが充実していて、ファンにはたまらないはず」(前出・トラベルライター)

久恒さんもオンライン化など、今後も生き残っていくためにはネットの活用が大事だと語る。

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