圧倒的に「食える」仕事なのに満足度が低い理由

データサイエンティストの「持ち腐れ」が多発中

写真:metamorworks/iStock
 デジタル化の加速も相まって「圧倒的売り手市場」が続くデータサイエンティスト業界。しかし、せっかく社内にデータサイエンティストがいても「持て余している」企業も多いと聞く。そこで今回はデータサイエンティストが「社内で活躍できる条件」について考えたい。
前回:『メジャーリーガーが「ゴロ狙い」やめた意外な理由』

データサイエンティストといえば、以前は「社内で育成」が中心だった。データサイエンティストを外部から招集しても、分析の精度だけを追い求めてしまい、あまり成果につながらないことが多かったからだ。自社ビジネスを理解している社員に、データサイエンスを教えることで、人材を確保しようとしていたのだ。

しかし、最近では、社内での人材確保に限界を感じ「中途採用」に軸足が移っている。データサイエンスやエンジニアリングの専門知識を持つ外部の人材に対して、自社ビジネスを教えた方が効率的と考える企業が増えている。

転職市場で”引く手あまた”のデータサイエンティストなら、希望通りの企業を選べ、さぞかし仕事の満足度も高いだろう、と思うかもしれない。しかし、意外と実情はそうではない。

高い将来性、低い満足度

一般社団法人データサイエンティスト協会の調査結果によると、データサイエンティストが業務に対して「将来性を感じている」割合は81%と高い水準になっている。特に若年のデータサイエンティストで将来性を感じている割合が高く、若者たちが、データサイエンスという武器を使って、自らがビジネスを変えていけるという手応えを感じている。

一方、現役のデータサイエンティストが現在の業務に満足している割合は42%にすぎない。データサイエンティストの平均年収については700万円台という推計結果もあり、一般的な職種と比べると高い水準にある。にもかかわらず、業務の満足度は低い水準だ。

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