ヒロシ「キャンプ飯にコンビニ弁当」堂々と選ぶ訳 やたらと多い「べき論」について言いたいこと

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「何人かでキャンプに行くと、焚き火台はこれがいいとか、それぞれ意見があるじゃないですか。すぐにトングで火をいじる人もいて、消える消える……とこっちは見てわかるけど、いちいち口も挟みません。そして、あぁやっぱり消えたとか。なんかそういうのが嫌で、自分は自分でやりたいんです。帰り送らなきゃいけないとか、たまにはいいですよ。仲間の車が故障したから送ってと言われたら送るけど、基本的には自分のことはどうにかする人たちだから成立しますよね」

ヒロシさんにとっては、キャンプとはあくまでソロが基本だ。しかし異性の友達や彼女から「キャンプに連れてって」と言われてもやっぱりぶれないのか。

「美人ですか? こちらにメリットありますかね。だって、たいして美味しくもないマシュマロ焼かされて終わりでしょ。そのマシュマロも僕が買うんでしょ。で、どうせまずいから1個しか焼かないとか。しかも、こんなつもりじゃなかったとか言われながら、車に乗って帰るときの気まずさとか、絶対嫌ですよ。それだったら最初から一人で行ったほうがいい」

面倒くさい以外の何ものでもないと言うヒロシさん。少し早口だ。

昔は女の子にモテたい。そんな強い思いばかり先だった時期もあったそうだが、今は性欲もすっかり落ち着き、自らの時間を楽しむほうがメインのようだ。

『時間が経つのが早いと感じるのは、楽しいからだ。俺は今、幸せなのかもしれない。(27日)』

 

ヒロシです……の自虐ネタで一躍ブームを呼んだ後、紆余曲折を経てソロキャンプにたどり着いた。最近は、とにかく月日の流れを早く感じるようになったというが、人生をより豊かにするための“種まき”は、キャンプブームがくる前から始まっていた。

ヒロシさん流の「種まき」とは

たとえばヒロシさんオリジナルのアウトドアブランド「NO.164」に、一人用鉄板がある。ビジュアルのよさはもちろん、ヒロシさんが使いたいサイズ感で作られている。売れに売れ、生産が追い付かず、新たな製作所をみつけて追加で発注を掛けているという。

その話になるとパッと表情が明るくなるヒロシさん。

『ヒロシの日めくり 人生、ソロキャンプ』(学研プラス)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

「僕がイメージをデザインして、自分の好きなバンドのボーカルの方に依頼してデザインしてもらいました。こんなイメージで、ここにロゴを入れてくださいって。信用のおける方をたまたま知っていて、頼めたのは大きかった。

これに限らず、今まで仕事で知り合って、信用が置ける人が何人かいるから、その人たちだけでできる仕事は今後もっとしたいですね。

自分が好きなことだけして生きていきたいので、そのための種まきはしてます。今は時間がないけど、例えばフォトショップでデザインをしたり、そういうのもやってみたいし、弁護士はさすがに無理としても、司法書士の資格の勉強を始めたりとかするかもしれないし。あと最近興味があるのがバイクを自分で修理すること。バイク屋とかクルマ屋に頼むと高いんですよ。だったら自分でやったらどうかとかね」

キャンプも人生もトータルで楽しむもの。自分が好きなことに時間をさくために、自分の気持ちに耳を澄まし、やりたいことを常に考えること。そして、距離感の合う友人、信用が置ける仲間と共に歩んでいく。そのためのヒロシさんの種まきはこれからも続いていく。

 

ヒロシさんプロフィール
1972年、熊本県出身。ピン芸人として「ヒロシです。」のフレーズで始まる自虐ネタで大ブレーク。2015年3月よりYouTuberとして「ヒロシちゃんねる」を配信。自ら撮影、編集した動画をアップして人気を集める。2020年にはオリジナルアウトドアブランド「NO.164」を立ちあげた。2021年9月に『ヒロシの日めくり 人生、ソロキャンプ』を発売。
松永 怜 ライター

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まつなが れい / Rei Matsunaga

東京生まれ。千葉育ち。理学療法士として医療現場で10数年以上働いたのち、フリーライターとして活動。WEBメディアを中心に、医療、ライフスタイル、恋愛婚活、エンタメ記事を執筆。 好きな場所は甲子園と神宮球場。地方大会から高校野球の応援に行くことも。そのほかライブ鑑賞、アクリル画を描くことが好き。

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