実は券売機でも買える「長い片道切符」で自由な旅 「非接触」で購入、運休トラブル時も精算可能

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18きっぷは気分で行程を変えられる自由があるが、使いづらい面もある。運休などトラブル時の保証はないし、長距離移動だと時間がかかるので食費や宿泊費などがかさみ、結局総費用が新幹線や割安な飛行機を使うのと大差ない場合がある。途中で「ワープ」と称して乗車券と特急券を購入して優等列車に乗った場合、普通に切符を買ったほうが安くあがることもある。

JRの運賃は、距離が長くなるにつれキロ当たりの単価が安くなる「長距離逓減制」という仕組みになっている。これを利用して、目的地に単純往復するのでなく、なるべく長い片道切符を作るのだ。

経路上に重複する駅がなければ、どこまでも長い片道切符を仕立てることができ、行って戻ってくる「一筆書き」の形にもできる。規則なので通年で使えるのが最大の利点だ。

例外(東京近郊区間など「大都市近郊区間」というエリア内で完結する場合は101km以上でも途中下車不可、有効期間1日)はあるが、原則的に営業キロが101km以上であれば後戻りはできないものの途中下車ができるし、料金券を買えば新幹線や特急も利用できる。有効期間も200kmごとに1日ずつ増えていく。

また、運休などのトラブルで予定が変わった場合はそこで打ち切り精算することもできる。実は、今回紹介する事例でこの点が大きく役立った。

「一筆」にするか片道長距離にするか

7月11日のブラウブリッツ秋田戦、18きっぷ期間前だったこともあり、これを用いた。秋田は今シーズンからJ2に昇格したため、日曜ナイターだったが一番行きたいアウェー戦、翌日の月曜に休みを取り、10日に出発した。

買った切符は以下の通りである。

東京都区内→(東北新幹線)→古川→(陸羽東線)→新庄→(奥羽本線)→秋田→(羽越本線)→新発田→(白新線)→新潟
【1万1880円/有効期間6日】

新潟から先は新幹線で東京に戻るので、実際には経路がぶつかる大宮まで「6」の字のような「一筆書き切符」も買える。ただ、東京駅で自動改札を通れなくなるなど面倒なのでこちらを選んだ。新潟からは「えきねっと」を利用し、上越新幹線を割安なチケットレスサービス(新幹線eチケット)で利用する算段である。

このルートの切符はみどりの窓口でしか買えないので、丁寧に紙に上記のルートを記して係員に渡して購入した。慣れない係員もいるので、このようにするとスムーズだ。

実際には、みどりの窓口に行かずとも「一筆書き切符」や長距離の片道切符は指定席券売機で買える場合も多い。これについては後述する。

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