実は券売機でも買える「長い片道切符」で自由な旅 「非接触」で購入、運休トラブル時も精算可能

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

最後に、指定席券売機で長距離の片道切符や「一筆書き切符」を買う方法を説明する。最近はコンビニでも店員との接触を避けるタイプのレジが増えている。感染対策として人と接触しないためにもいい。

例として、以下のように大宮から新幹線、もしくはサンライズ瀬戸で岡山を経由し、土讃線、徳島線を経由して徳島に出て、鳴門まで行く切符を作ってみる。

大宮→(東北本線)→東京→(東海道本線・新幹線)→岡山→(宇野線・本四備讃線)→宇多津→(土讃線)→阿波池田→(徳島線)→徳島→(高徳線)→池谷→(鳴門線)→鳴門

一目見ただけで複雑に思えるが、この切符を係員の手をわずらわすことなく指定席券売機で買えるのだ。ただし、新幹線・特急列車の走る3区間までが限度である。

【操作方法】
1:指定席券売機で「乗車券」を押下、日付、人数を指定し「特急等を利用する」を選択
2:乗車駅に大宮を指定、最初に特急に乗る駅を「東京」と指定。新幹線を選択し、行き先を「岡山」とする
3:「岡山駅で特急に乗り換える」を押下、「特急南風・しまんと・あしずり」を選ぶ。さらに「阿波池田で特急に乗り換える」、次に「特急剣山・むろと」を選択(これで特急の走る3区間を選んだことになる)
4:「降車」で徳島を選択し、「徳島駅で普通列車に乗り換える」を押下し「鳴門」を入力

これで6日間有効、1万2470円の大宮発鳴門行きの片道切符ができあがる。注意点は、最後の精算時に出てくる画面で、阿波池田、徳島で「途中下車をしない」を選択すること。佃―阿波池田間、佐古―徳島間が重複するからである(佃も佐古も特急は停まらないためこのようになる)。仮に両駅で降りる場合はここの区間外料金を払う必要がある。

なお、特急は新幹線でなく「サンライズ瀬戸」を選択することも可能だ。そのほうが簡単かもしれない。

都区内発着「一筆書き」も買える

このほか、東京から金沢に行く時など「東京都区内―東京都区内」という一筆書き切符も指定席券売機で買うことができる。

ただし、出発地と到着地を東京にするとエラーとなる。この場合は出発駅を「東京駅」、到着駅を「品川駅」と指定すればOKだ。東京→(北陸新幹線)→金沢→(北陸本線)→米原→(東海道新幹線)→品川、と指定するのだ。

指定席券売機で一筆書き切符を購入する方法はあまり知られていないようだ。ぜひ参考にしてほしい。ただし、今回の陸羽東線のように特急列車が走っていないようなローカル線が早い段階で入る場合、かつさらに遠くまでの一筆書き切符を買うときは、みどりの窓口で買うしかない。

このままコロナ禍が再拡大せず、少しでも感染対策ばかりに気を使わない旅ができる日を祈っている。

八田 裕之 週末旅行家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

はった ひろゆき / Hiroyuki Hatta

1967年生まれ。武蔵工業大学(現:東京都市大学)工学部電子通信工学科卒。JR全線完乗した鉄道ファンにして、Jリーグをこよなく愛する。平日は会社員だが休日はJリーグ遠征で全国奔走の日々。フュージョンバンド「Quiet Village」のリーダーとしてギターと作曲を担当、オリジナルアルバム発表、鉄道コンピレーションアルバム参加など、音楽活動も行う。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事