年5億本突破!「ガリガリ君」快進撃のワケ プレミアム+コラボ戦略が大当たり

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当たりくじや季節限定味の発売といった販売戦略は、もとは小学生同士で「あのアイスいいよね」「新しい味が出たね」なといった口コミを目当てにしたもの。しかし近年のSNSの普及により、口コミ力が一気に拡大した。また個性的なキャラクターを活かした限定グッズや、スポーツ、アニメ、バンドなどとのコラボ商品、随時行うイベントなども、ガリガリ君人気を支え続けた。

ガリガリ君のパッケージは3種類

販売戦略と言えば、実はガリガリ君には、知る人ぞ知る、ちょっとした仕掛けがある。商品ごとにパッケージが3種類つくられており、ちょっとした3コママンガとして楽しめるのだ。費用対効果はあまり高くないと思われるが、ガリガリ君の「遊び心」を示す工夫と言えるだろう。

「SLガリガリ君エクスプレス」は秩父鉄道とのコラボイベント

萩原さんはガリガリ君のマーケティングを担当するようになって10年目。「ガリガリ君プロダクション」のプロデューサーという肩書きも持つ、ブランドプロモーションの仕掛人だ。2006年の12月に「おみくじ付きガリガリ君」を発売し、夏期以上に売ったこともある。コーンポタージュ味、クリームシチュー味、ナポリタン味という衝撃3部作では、「納品直後に在庫がなくなる」ほどの伝説的売れ行きを記録した。

「営業を担当していた頃から、ガリガリ君にはポテンシャルがあるなと思っていました。これからもまだまだ行けるでしょう。次は1年で1人に5本食べさせるのが目標になるわけですが、それには食シーンをどう増やすか、ということが課題になります」(萩原さん)。

今後もガリガリ君の動向には要注目だが、近々の話題として、8月28~31日、9月6~7日にガリガリ君のイベントが行われる。秩父鉄道「SLパレオエクスプレス」とのコラボイベントとして、「SLガリガリ君エクスプレス」が秩父を疾走するのだ。アイス型きっぷや特別記念証など、ガリガリ君ファンだけでなく鉄道ファンの心をくすぐるグッズも登場する。ガリガリ君のコラボは、ますますパワーアップしていきそうだ。

圓岡 志麻 フリーライター

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まるおか しま / Shima Maruoka

1996年東京都立大学人文学部史学科を卒業。トラック・物流業界誌出版社での記者5年を経てフリーに。得意分野は健康・美容、人物、企業取材など。最近では食関連の仕事が増える一方、世の多くの女性と共通の課題に立ち向かっては挫折する日々。contact:linkedin Shima Maruoka

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