成長懸念重し、利上げも新興国通貨へ資金戻らず

インフレとコロナ不況対策の間で微妙なかじ取り

新興国の中央銀行は通貨防衛のために金利を引き上げる戦略を長年とってきたが、今回はその戦略が奏功していない。

投資家が金利上昇の魅力を重視しない理由

MSCI新興国通貨指数は新興国市場債利回り平均との比較で、2020年3月以来の低水準に落ち込んだ。投資家が金利上昇の魅力を重視せず、世界的な成長鈍化とインフレ加速という有害な組み合わせを懸念していることが読み取れる。

経済が供給不足に見舞われ、消費者物価が押し上げられている状況で、新興国の各国中銀は被害を最小限に抑えようと利上げを急いでいる。ただ、それにより新型コロナウイルス不況からの脆弱(ぜいじゃく)な回復が腰折れするリスクもある。今週に政策を決定するロシアとインドネシア、トルコ、ハンガリーの当局者もこうしたジレンマに直面する。

次ページ新興国優位の成長率格差が縮小
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
トレンドライブラリーAD
人気の動画
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
早慶上理・MARCH・関関同立、少子化でどうなる?
日本製鉄は「巨人トヨタ」でも1ミリも譲らない
日本製鉄は「巨人トヨタ」でも1ミリも譲らない
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
「ニッポン半導体」敗北の真相
「ニッポン半導体」敗北の真相
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
勝ち組シニアと負け組シニア<br>定年格差

「45歳定年」発言に対し一部で猛反発。現実には法改正で70歳までの雇用確保が今春努力義務化されました。人生100年時代といわれる今、従来の定年はもはやなくなりつつあります。老後も働くシニアが第二の人生を勝ち抜くためにすべきことは何でしょうか。

東洋経済education×ICT