成長懸念重し、利上げも新興国通貨へ資金戻らず インフレとコロナ不況対策の間で微妙なかじ取り

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ノルデア・インベストメントのシニアマクロストラテジスト、ウィトルド・バーク氏(コペンハーゲン在勤)は、中銀は通貨安の「打撃を抑えることと、世界の需要が明らかにピークを超えている時期に過度の引き締めを避けることの間で微妙なバランスを取らなければならない」と指摘。「利上げペースを加速させれば、新興国経済にとって完全なダブルパンチとなるリスクがある」との見方を示した。

新興国優位の成長率格差が縮小

成長に疑問符がついているときに利上げだけでは投資家を呼び戻せないことを各国中銀は学びつつある。ブラジル・レアルは同国中銀が政策金利を引き上げた9月22日以来、4.2%下落。ポーランド・ズロチは今月6日の利上げ後、ユーロとドルの両方に対して値下がりした。チェコ・コルナも9月30日の利上げ以来、下げている。

新興国経済は21年に全体として6.5%のプラス成長となり、0.6%のマイナス成長だった昨年から回復すると予想されている。ただ、先進国に対するリードは3.1ポイントから1.2ポイントに縮小する見込みで、一部投資家にとって高リスク資産を購入する理由が弱まることになる。

原題:Emerging-Market Currencies Hurt by Growth Woes After Rate Hikes(抜粋)

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著者:Karl Lester M. Yap、Netty Idayu Ismail

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