新築マンションがここまで高くなった「真の理由」 コロナ禍で家という空間への考え方も激変した

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通勤という行動が、いかに無駄な時間、無駄な体力消耗であったかということです。考え方を変えてもう少しポジティブにこの2時間の過ごし方をプランニングしている人もいます。ビジネス英語の取得、財務会計の勉強、各種資格試験の準備などに充当している人がいます。

自分の趣味や見聞を広めるためにも、この2時間は貴重です。日頃読めなかった本を読む、趣味に対する知識を深める、オンラインの教養講座を受講する、などです。

家事に目覚めた人もいます。日頃のいい加減な家事分担を改め、積極的に家事や子育ての時間を作って、家族の絆がより深まった人もいます。

ワーカーの間で急速に進む「時間」「仕事」「場所」という3つの自由化は、日常生活に大きな影響をもたらしています。人々の生活様式、行動様式が変化することは実は不動産にとって一大変化です。なぜなら不動産は人々が社会生活を営むための重要なインフラであるからです。

オフィスの空室率があがっていますが、具体的にどのくらいのインパクトかというと、面積にして32万4000坪に相当します。これは新宿にある55階建ての超高層オフィス、新宿三井ビルの約12.5棟分になります。1年でこれほどの面積のオフィスが空室になるというのは、かつて例のないことです。

家に対する見方が劇的に変わった

こうした中、住まいにも変化が起き始めています。まじめに仕事をする、つまりお金を稼ぐための空間を確保することを考えなくてはならなくなりました。

資料を広げられるだけの幅、奥行きのあるデスク、長時間座っても疲れにくいいす、目に優しく、手元を明るく照らすスタンド、高速高性能なWi-Fi、パソコンは会社支給のものであっても、通常会社にあるような高性能なプリンターはありません。できれば液晶モニターは複数あったほうが仕事は捗ります。

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