「人生100年時代」ウエンツの留学が参考になる訳 自分のキャリアを振り返り、やり直しがきく年代

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ウエンツさんが目標としているウエストエンドには、「劇場地区」といわれるエンターテインメントのメッカがあり、ニューヨークのブロードウェイと並んで演劇の世界最高峰と言われています。

ロンドンには名門の演劇学校がいくつかあり、1年半といわれる留学では、英語と演劇を徹底的に学んだのではないかと思います。

30代でグローバルスタンダードを体感する

ウエンツさんが留学を発表した32歳というのは、ひと昔前であれば、遅すぎるともいわれる年齢でした。しかし人生100年時代といわれる今、そしてこれからは違います。一旦自分のキャリアを振り返り、十分やり直しがきくタイミングなのです。

ウエンツさんはORICON NEWSのインタビュー「留学発表のウエンツ瑛士、1年前に語っていた『一度リセットしてみるのもいいかな』」で次のようにも言っています。

「僕は今年32歳になるんですけれど、一度リセットしてみるのもいいかなという気持ちもあります。出来上がったら出来上がったで、壊したくなるんでしょうかね(笑)。(中略)今後も芸能界でやっていくとして、人と違う視点や感覚を持つために、もう一度やり直すのもありなんじゃないかなと思うんです」

「人と違う視点や感覚をもつ」というのは、言い換えると、海外で学ぶことによって国際感覚やグローバルスタンダードを知り、人間的にも仕事的にも一回り成長して帰ってくるということではないでしょうか。

日本企業が時価総額ランキングで世界の上位を独占していた時代は、もう過去の話。国際社会の中で競争力はかなり落ちていると言わざるをえません。海外に出ると、日本はもはや「後進国」だという認識と危機感を感じることになるでしょう。

ウエンツさんのようにある程度日本で仕事を覚えたら、一旦海外に出ること、そして自分を見つめ、海外を知り、仕事をブラッシュアップすることが、これからの社会で飛躍し続ける秘訣だと思います。

ウエンツさんは渡英後、平日は語学学校で朝から晩まで英語を学習、週末は演劇の鑑賞をしていたといいます。そして留学中には、全編英語での1時間半の芝居にも挑戦します。劇場探しから演出家・出演者のアレンジなどすべて自分で行い、脚本を担当していた人が途中で倒れてしまうアクシデントがありながらも、なんとかやりとげたのです。

芝居上での文化の違いによる難しさにも直面したそうですが、仲間の支えにより最後まで演じることができたといいます。

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