中国恒大不安でなぜ関連性薄い企業も売られたか これが米国株式市場がほぼ全面安となった理由
中国の不動産開発会社、中国恒大集団の資金繰り不安が広がると、米国のソーシャルメディア株とネットオークション会社がすぐに急落した。こうした連鎖反応は実際の経済的悪影響よりも、世界のリスク資産が極端に高騰していることを物語っている可能性がある。
高騰し過ぎたリスク資産、売りは全面的に波及する
恒大を取り巻く渦に商品関連株や銀行株が揺さぶられている理由を理解するのに多くの調査は必要ないが、金融機関の苦悩と、ツイッターやイーベイなどの株価との関連性は見えにくい。
ナショナル・セキュリティーズのチーフストラテジスト、アート・ホーガン氏は恒大について、「懸念材料が籠いっぱいにある中にこのニュースが入ってきて全てにゆがみが生じている。論理的には関連性のない不合理なリスクオフの動きになるだろう」と予想。「テクノロジー株の売りは道理にかなうかと言えば答えはノーだが、リスクオフのシナリオでは全てが売られる傾向にある。仮想通貨さえもだ」と付け加えた。
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