【産業天気図・自動車】最悪期脱出も、政策特需消え浮揚力は弱い。1年通じて「曇り」程度

予想天気
10年4月~9月 10年10月~11年3月

自動車業界の業況感は2010年4月から1年通じて、「曇り」止まりの鈍い景気回復にとどまりそうだ。世界需要全体では増加に転じるものの、先進国の購入奨励政策特需が消えるのが痛手だ。

「グローバルな自動車市場は縮小してはいない。成長しているのだ。最悪の時期は脱した」(カルロス・ゴーン日産自動車社長)。2010年度の世界全需は各メーカーの見通しを総合すると3%増の6500万台程度とみられる。08年度の5.8%減、09年度の2.5%減とマイナスが続いた基調は大きく回復方向へベクトルを修正した。

ただ、市場ごとに濃淡がある。中・米2大自動車大国の市場がいずれも2ケタ増と大幅に増加するとみられる一方で、政府による自動車購買奨励策一巡の反動減が大きい欧州が10%減、同様に日本も5%減とマイナスが予想されている。

そんな中、日系メーカー各社の販売台数計画も色合いは異なる。トヨタ自動車<7203>は0.7%増計画ときわめて慎重だ。前期は国内でプリウスが、100%免税とエコカー補助金というWの政府補助策を満喫する形で大いに売れたが、それだけ今期央の補助金失効がもたらすダメージも大きいという前提にたったと類推される。もちろん、前期からのリコール問題が期を通じて重しとなるという覚悟もしているのだろう。

一方、強気なのが日産自動車<7201>。通期10車種という新車ラッシュに沸く同社は販売台数8.1%増計画を組んだ。

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