しゃぶしゃぶ木曽路、"松阪牛は偽装でした" 詳報!謝罪会見の一部始終

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ここ数年は人事考課の中で、顧客満足度行動にスポットを当て、客からのきめの細かい要望について臨機応変に食材の変更など、能動的に対応することを評価してきた。原価管理で行き過ぎがあった実態を踏まえて、考えていきたい。

松阪牛ではないが、上質な肉だった

――告発などの予定は?

当該の料理長は、まだ現在調査中だ。当人からは不正についてやっているという申告を受けているが、全体を把握したうえで、告発などの処分を決めていきたい。まだ方向性は決まっていない。

松阪牛でない牛肉も最高グレードだったと会社側は説明

――管理者、社長の処分については?

これだけの大きな問題となったので、まずは今回の食品偽装の解明をしっかりとやっていきたい。期限はいつまでとは言えない。

――辞任については考えていないのか。

現段階では、そこまで具体的な考えは持っていない。

――和牛特選霜降肉とはどういう肉なのか。

黒毛和牛の5等級のリブロース、サーロイン。当社の中では一番高いグレードの肉だ。その上に位置する商品として、松阪牛がある。決してグレードの低い肉ではない。仕入れ価格は公表を控えるが、世の中では最高グレードとして取り扱われている肉だ。

――味があまり変わらないからごまかせるということか。

問題を引き起こしておいて、こういうことを言うのはどうかとも思うが、木曽路の店舗で提供しているのは、非常に上質な肉。味の面では大きな差はない。とはいえ、「だったらいいだろう」ということはない。

――差額によって、いくらの利益が出たのか。

結論からいうと、算定は済んでいない。社内調査をして約1週間。食数は確定したが、個別のメニューに関しての算定は出来ていない。

――業績について、どのような影響があるか。

影響の度合いは見積もりできない。現在は「未定」ということになる。予想されるのは、信頼を失ったことで売り上げが各店で減少、低迷する可能性がある。それに、ご迷惑をおかけしたお客様に補償をしていくので、コストと言っては失礼だが、そういう費用がかさんだ場合にも業績に影響がある。

猪澤 顕明 東洋経済 記者

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いざわ たかあき / Takaaki Izawa

1979年生まれ。慶應義塾大学卒業後、民放テレビ局の記者を経て、2006年に東洋経済新報社入社。『会社四季報』編集部、『週刊東洋経済』編集部、ニュース編集部などに在籍。2017年に国内のFinTechベンチャーへ移り、経済系Webメディアの編集長として月間PVを就任1年で当初の7倍超に伸ばす。2020年に東洋経済へ復帰、「会社四季報オンライン」編集長に就任。2024年から「東洋経済オンライン」の有料会員ページを担当。

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