日本人が勉強しても「英語」ができない単純な理由 留学や英会話学校行くだけではできるはずない
どんな人でもいいので、具体的な対象として自分がお手本にしたいと思える相手がいたら、それがあなたのロールモデルです。ロールモデルが見つかれば、「その人が何を学んだのか」「どんな経験やキャリアを積んできたのか」を知ることで、人生計画や学習計画をどのように立てればいいかも見えてきます。
アメリカ留学前の孫社長にとってのロールモデルは、日本マクドナルド創業者の藤田田氏でした。英語が堪能で、アメリカからマクドナルドというビジネスモデルを日本に持ち込み、ビジネスの世界で大成功を収めた藤田氏の著書を読んだ孫社長は、「自分もあんなふうになりたい」と考えたのでしょう。だから自分がこれから学ぶべきことについて、藤田氏に意見を求めに行ったのです。
高校時代に藤田氏の著書を読んで感動した孫社長は、16歳のときに上京して日本マクドナルド本社を訪ね、社長に会いたいと頼み込みました。藤田氏は時間がないと断ったものの、その少年が1週間続けて毎日会社に通ってきたため、熱意にほだされて会うことにします。
知らない人でも会ってもらいやすい時代
皆さんもロールモデルを見つけたら、その人の経歴を調べたり、本人に直接アドバイスをもらいに行ったりしましょう。
「あなたが今の私の年齢の頃には、何を勉強しましたか?」
「その勉強では、どんなことが難しかったですか?」
「その勉強をして、どんな良いことがありましたか?」
こうした質問をすることで、「この人のようになるには、どのタイミングで何を学べばいいか」がわかります。
同じ会社の上司や先輩なら、その機会はいくらでも作れます。他の会社や業界で働いている面識がない人でも、今はSNSなどを通じていくらでもコンタクトできる時代です。そのやりとりを通じて「自分の人生やキャリアについてアドバイスをもらいたい」と告げれば、実際に会ってもらえることも珍しくありません。
藤田氏がまだ高校生だった孫社長に面会したように、何かを成し遂げた人ほど、自分が得た学びや知見を多くの人と共有し、よりよい社会や人々の幸せを実現したいと考えるものだからです。
「ライフデザインとか言われても、よくわからない」と思ったら、ロールモデルを見つけるのが一番の近道です。
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