産業リサーチ(自動車部品) 国際競争力高め、自立への布石を着々打つ

トヨタ、日産といった自動車メーカーと違い、ともすると地味な印象をぬぐえない、自動車部品業界だが、その国際競争力は極めて高い。自動車業界を支えているその優れた技術は世界で認められ、さらに大胆なコスト削減の成功によって、価格競争力の点でも世界水準に到達している。
 日本メーカーの中で先頭を走るのが、トヨタ系のデンソーだ。売上高こそ世界第4位だが、株価時価総額では世界のトップに君臨している。また、日産系列のカルソニックカンセイは日産本体と歩調を合わせるように、V字型回復を果たしつつある。海外の代表的なメーカーはGMから分離独立したデルファイ、フォードから分離独立したビステオン、欧州で圧倒的な力を持つ独立系のボッシュなどである。
 一般に部品メーカーは、自らの系列に属する完成品メーカーに部品を納入するのが慣例であったが、近年は系列外の取引先向けにも拡販を進めている。その余波で、各社の競争がさらに激化していくことは必至であり、親会社に依存した経営形態はすでに過去のものになりつつある。

(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 岡本幸一郎の自動車情報発信局
  • ソロモンの指輪〜「本能と進化」から考える〜
  • 就職四季報プラスワン
  • 育休世代 vs.専業主婦前提社会
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
中間決算に透ける踊り場<br>企業業績は減速が鮮明に

世界経済が踊り場を迎えている今、中間決算発表に伴う業績予想の修正が出そろった。2018年度の営業利益は前年比4.6%増と、17年度の12.9%増から減速する。『会社四季報』業界担当記者が、明暗分かれる業種内の「優勝劣敗」を解説する。