孤独に「負ける人」と「楽しめる人」何が違うのか 孤独は捉え方によって感じ方が変わってくる

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孤独にはネガティブな印象がつきまといがちですが、「つねに誰かといないと不安」というのも困りものです(まんが:Jam)
「1人になるのは、イヤ」「孤独な人と思われたくない」……。絶えず人との関わりを求め、人がいないと生きていけないというような人がいます。どうして人がいないとそんなに寂しがるのか?と考えると、1つの答えが浮かび上がってきます。人の評価に頼って生きているから――。「人はどう思うか」「人が認めてくれるか」と、他人の目からの評価が生きている価値であり、それを基準に行動しているため、〝1人〞を楽しめないのです。
では、どうすれば「孤独」というネガティブな感情を整理して、1人の時間を充実した幸せな時間にすることができるのか?『まんがでわかる 感情の整理ができる人は、うまくいく』を著した作家の有川真由美さんと漫画家のJamさんが解説します。

孤独は「感情的」な問題

 

(まんが:Jam)

「つながりたいけれど、つながれない」という分離不安。

孤独感は、物理的に"1人"というのではなく、感情的な問題です。もともと「だれかとつながっているものだ」という前提があると、つながりを得られないときに、孤独感を味わうことになります。

世界がもともと自分1人だったら孤独を感じることはないのでしょうが、自分以外のだれかが存在しているために孤独を感じてしまうのでしょう。

子どももよく、お母さんが離れようとすると、寂しがって泣いていますね。もともとお母さんとつながっていた子どもは、お母さんのことが認識できるようになると、ひとりぼっちになる不安を感じるといいます。感情の塊(かたまり)である子どもは、保育園に預けようとすると、最初は激しく抵抗するかもしれません。「怖いよー。お母さんがいないと生きられないし、愛情も与えてもらえない。ちっとも楽しくないよー」と寂しがっているのです。

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