驚くほど自然。ある専業主「夫」の人生 「男女平等」も「女性の社会進出」も関係ない?

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ちなみに宮本さんのお住まいは、都内でも有数のお受験が盛んな地域。きちんとスーツを着たお母さんが可愛い幼児の手を引いて送迎する姿をよく見かける。そういう家庭は性別役割分担が強固というのは、メディアの思い込みなのか。

仕事を辞める女性と、心境は似ていた

仕事を辞めるときは「自分の収入がなくなる不安はありましたよ。妻の収入だけでやっていくので、彼女に何かあったらどうしようとか」。まったく同じ言葉を、そういえば、夫の海外転勤で仕事を辞めた親友から聞いたことを思い出した。家庭に入る配偶者の気持ちは性差を問わないのかもしれない。

「この子(4歳の娘さん)がもう少し大きくなったら何か仕事はしたいと思っています。でも自分の年齢などを考えると会社勤めは難しいかなあ」。こういう心情に共感する女性はたくさんいるはずだ。

自分のような“進歩的な生き方”を推進しよう、とは思わない。「みんなに勧められるわけではないと思います。うちは妻の片働きでやっていける収入があったからできているし、僕は楽しんでいるので自分にはフィットしていると思いますが」。

妻は大手メディア企業勤務。忙しい時期や海外出張もあるが、平日でも夕食に間に合えば、妻が食事を作る。「そのほうがおいしいんですよね」と宮本さん。

ところで、家庭内で家事分担は問題になるのだろうか。宮本さんは、「共働きの頃はつねに分担割合が問題になっていた」と振り返る。

「多くは僕に家事スキルが足りなかったのが問題でした」と謙虚だ。今は妻が司令塔になることで、役割分担ができている。たとえば調味料が切れていないかチェックする。子どもの学校や幼稚園のプリントは携帯で写真撮影したものを妻に送る。取材の後、宮本さんを通じて妻への質問を送ったところ、即返事がきて驚いた。きっと、学校からの所要もこんなふうにテキパキ処理されているのだろう。

周囲と違う「選択」が気にならない理由

役割分担がここまで決まっていてそれを受け入れていたら、けんかなんてしないですむのだろうか。「もちろん、しますよ」。その際、謝るのは大抵、宮本さんだというが、「それは自分が悪いことが多いし、早く終わらせたいから」とここでも謙虚かつシンプルだ。

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